「【”告白の画と、告白の録音テープ。”今作は韓国の名女優ユン・ヨジョンと若き演技派女優キム・ゴウンが奏でる、哀切であるが、人の善なる心と人を信じる尊さが沁みるヒューマンドラマの逸品なのである。】」君が描く光 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”告白の画と、告白の録音テープ。”今作は韓国の名女優ユン・ヨジョンと若き演技派女優キム・ゴウンが奏でる、哀切であるが、人の善なる心と人を信じる尊さが沁みるヒューマンドラマの逸品なのである。】
■済州島の町で海女として生計を立てるケチュン(ユン・ヨジョン)と両親のいない孫娘のヘジは、年の差はあれど、仲良く平和に暮らしていた。
そんなある日、一緒に買い物に行った市場で孫娘・ヘジが失踪してしまう。
その12年後、ヘジ(キム・ゴウン)が戻って来るが、中々、島の生活に馴染めないし、表情も暗いのであった。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・今作は、ミステリー要素も絡ませながらも、見事なるヒューマンドラマになっている。
■幼きヘジを連れ去ったのは、夫亡き後に島を去った女で、女には新たな夫の間に娘がいたのである。だが、交通事故で女と幼きヘジは亡くなるが、残された夫は実の娘を保険金が多くもらえる為に死んだ事にし、実の娘を施設に入れていたのである。
そして、12年が過ぎ、施設の仲間とオヤジ狩りまがいの事をしていた”ヘジ”はトラブルに巻き込まれた時に偶然見た、ケチュンが出していたヘジを探す広告を見て、済州島に来たのであった。
・故に”ヘジ”は転入の時にも名を名乗らないのである。それでも、ケチュンはヘジが帰ってきた事を心から喜び、彼女に優しく接するのであった。
そして、学校で美術の先生(ヤン・イクチュン)は、態度の悪い彼女に絵を描かせるのだが、その才能に目を見張るのである。
そして、その後、彼女が描いた絵”ケチュンが二人の女の子と手を繋ぎ海中を泳ぐ画”は、絵画の大会で表彰されるのである。
・徐々に、島の生活にも馴染んできた”ヘジ”だが、愚かしき父がやって来て金をせびるようになり、島を離れるのである。
・そして、一年後。
”ヘジ”はソウルで書店のバイトをしているが、ケチュンの親せきが彼女を見つけ、認知症になった彼女が施設から居なくなったと告げるのである。
<それを聞いた”ヘジ”は再び、島に戻りケチュンの親せきたちの尽力もあり、再び一緒に暮らし始めるのである。
だが、ある日、”ヘジ”は昔ケチュンが録音した”全てを知っているが、あの子はヘジだ・・。”と告白するテープを聞いて、涙をこぼすのである。
今作は韓国の名女優ユン・ヨジョンと若き演技派女優キム・ゴウンが奏でる、哀切であるが人の善なる心が沁みるヒューマンドラマの逸品なのである。>