ダイ・ビューティフルのレビュー・感想・評価
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なんていい映画だ
実在の人物なのかと思って検索してしまいました。まあ冷静に考えたらこんな人生劇的すぎるわね。父親には勘当されたけど良い友達はいるし、お姉さんも理解してくれようとしてるし、守るべき娘もいて、幸せな人生だったよね。あの彼も奥さんが言ってた通り、本当はトリシャを愛してたんじゃないかな、憐憫とか罪悪感とかではなく。初体験の描写も見事。好きな人とならって気持ちも分かる、けど途中から冷静になって落ち込んで、でもバーブスに打ち明けて病院に行って仲間に囲まれたら笑い話にもしちゃう、多分まだ心の底にはわだかまりがあるのに、それがすごいリアルで監督の経験なのではとすら思ってしまった。あとまあとにかくバーブスとトリシャがかわいかった。
最初は時系列に混乱したり、フィリピンの日常風景ってこんな感じなのか...
最初は時系列に混乱したり、フィリピンの日常風景ってこんな感じなのか〜とか、色々気が散ってしまっていたけど、気がついたら真剣に観ていた。
思ったより深いお話だった。トランスジェンダーの人が身近に感じられて、トリシャと周囲の人達がかっこよかった。オネェだって普通の人なんだよね。
白血病彼氏との事や、子供との事、家族との摩擦などもっと深掘りして欲しい所もたくさんあったけど…レイプシーンは辛かった。
ハリウッドや韓国以外にも、他の国の良質な映画がもっと日本に入ってきてくれればいいなー。
わたしはわたし
TIFF2016コンペティション部門で観て、わたしも最高評価で1票を投じ、結果、観客賞と主演男優賞を獲得した、『ダイ・ビューティフル』。初めてのシネマカリテで、二度目の鑑賞を楽しみました。レイトショーでしたが、水曜日は映画ファンサービスデーで1,000円なこともあり、ほぼ満席でした。
やっぱりいい映画でした。
女性として生まれて女性として生きるのだって、自分らしさを貫こうとすれば、生きていくのは大変。まして、トランスジェンダーのトリシャなら尚更です。
でも凛々しく、愛情深く、生き抜いたその生き様は、素直に応援したくなるし、その死をまるで友達が亡くなったかのように悲しく思います。
お話は、時間が行ったり来たり飛びまくるんですが、ぱっと見では設定年齢がわかりづらいにもかかわらず、不思議と1回目のときもすんなり理解できました。
「わたしはトリシャよ!」
と、彼女が父親に向かって宣言したように、わたしも自分を貫いて生きていこうという勇気をもらいました。
笑えないし泣けなかった
映画全体としては、絵が華やかで、俳優の演技もリアルで楽しんだ。観る前は、これは泣いてしまいそうと思ったけど泣けなかった。差別、性暴力の話は笑えないし泣けない。
トランスジェンダーの親友との友情、子ども(養子?)の愛は美しかった。しかし白血病で死ぬあのノンケ男の悲しそうな顔をみても、白々しーなと冷めた目で見てしまった。美談でもなんでもない。
性暴力は本当に、悪。
加害者はあんな死に方じゃその罪を償いきれない。
もっと酷い目にあうべき。
美味しい題材なのに…
昨今LGBTを取り扱った作品は多く存在しLGBTを中心に取り扱っているだけでは珍しい題材とは言えないだろう。
本作の特徴であるがミスコンの為の準備や養子に引き取った子供との絆など随所に良い描写もあったし毎日化粧を変えて主人公の美を演出するアイデアは秀逸。
しかしながら構成がお粗末で時系列をバラバラにするアイデアも物語の骨組みが分からない内から行う為に非常に分かりづらいものになっている。
恋人との恋愛に関しては相手方の妻の考えが全く理解出来ないし彼との話自体が必要なのか疑問である。
毎日有名人を模した化粧を施すアイデアに関しても合間に挟む過去話にモデルの女優と彼女との何らかのエピソードを挟めればより効果的であったはずだ。
魅力となる要素は散見出来るが粗が多く題材の力に頼りきっている印象を受けた。
映画の何かが、突き刺さった気分
悲しみの中にもいつも笑いを忘れずにいる映画でした。
このような映画を観たのは初めてです。
ズドーンと胸に突き刺さりました。
苦しいけどいやな苦しさではなく、見終わった後に
何か開放感のようなものを感じました。
皆さん観てください。
29thTIFFで泣く
笑えて涙した映画であったが、さらに監督のLGBTに対する思いを聞いてしまうと、号泣せざるを得ない。
本来なら作品そのもので映画を評価したいところではあるけれど、この作品にはやっぱりそれなりの思い入れが込められていることを意識して観賞した方がいい、完璧にエンターテインメントだといえるけれど、結構深い。
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