「最後の文の言葉」羊の木 バリスタさんの映画レビュー(感想・評価)
最後の文の言葉
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祭りの儀式中に抜け出した杉山は殺され、見ることをタブー視されているのろろ様に「怒ってるんですかね」と話しかけた宮腰も死んでしまう。エンディングでは残りの元受刑者は町に馴染み、のろろ様も引き上げられて平和な町に戻る。
ここで疑問に浮かぶのが最後の文の言葉。月末はラーメン?と解釈して互いに真逆の方向へ進むシーン。月末や町の子たちと違い、のろろ様を不気味と評した文もまた 死んだ2人同様に深魚に異質な存在なのでは。そこから文は月末にじゃあねと言ったのではと考えられる。また町を離れて病院に戻ることを決意したのだろうか。
地方の活性化や税金の無駄の排除など、社会問題を扱った映画かと最初に思ったが、その予想の斜め上を行く最後には驚いた。そして色々腑に落ちない映画だった。
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