「市役所おもてなし課」羊の木 梨剥く侍さんの映画レビュー(感想・評価)
市役所おもてなし課
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5巻ある原作の漫画を2時間ほどの映画にするには、いろいろと削ぎ落とさなければならないのはわかる。重要人物の市長や三田村が登場しないし、元受刑者の数も激減。仏壇屋の中年男が若い市役所職員(しかもジャニーズ)に変わったのは、興行面を考えるとやむを得ないところか。
ただ、6人の元受刑者のうち途中からほぼ一人に物語が絞られていくのはどうなのか。原作のざわざわとした不穏な群像劇は、終わってみればありがちな異常心理サスペンスみたいで、およそ別物になってしまった。
ラストの岬の対決シーンに至る展開など不自然きわまりなく、げんなりした。あと、バンド練習のくだりも不要。
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