「☆☆☆★★★ 見てはいけない神様に、見られては(知られては)いけな...」羊の木 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)
☆☆☆★★★ 見てはいけない神様に、見られては(知られては)いけな...
☆☆☆★★★
見てはいけない神様に、見られては(知られては)いけない人達。
原作コミックは未読。
謎の人物達がやって来る序章から、不穏な空気感が漂い始める。
観ている観客にとって、この6人がどの様にして絡み始め。やがてこの町に犯罪の波が押し寄せるのか?を期待させるのだが、実際にはそれ程の絡みは起こらない。
だがその予兆は。6人を案内する錦戸亮が、それぞれに話し始める一言。その時に1人だけ違う反応をする人物が示される。
実は映画の初めにあたるそこにヒントが既に有るのだが。
残念だったのは。6人全員が過去に殺人を起こした殺人犯で有り、その方法が…。
3人は同じ首を絞め・切る殺人で有ったのに対し。市川は頭・北村は不明である点。
松田は不明ではあるものの。有る出来事から相手の首を絞めていたのだが、その後の北村との事件では…。
それだけに、もしも全員の犯罪歴を首に統一していれば。崖の上で起こる出来事が、観客の意識をそこに集中させ。よりこの男の不気味さが出たのではなかろうか…と。
更に大きな絡みを見せるのも、ほぼ2人に限定されてしまっているところも勿体無い。
田中に関して言えば、出所した時に絡むヤクザ達とのサイドストーリーは、その後の進展は特に無いし。どうやら優香にはファザコンの気が有るらしいのだが、その辺りの説明は一切無く。市川の【弔う女】のエピソード自体は面白いのだが、6人の中で1番他人との絡みか全く無いのも…。
…などと文句を書き連ねたが、年頭からなかなか刺激的で面白い話を観せて貰えた。
主演の錦戸亮は、普通に気弱な小市民を普通に演じていて、その嫌味の無さがとても良かった。あまた居るジャニーズ系の中に有って、この《普通感》は極めて貴重な存在と言えるのかも知れない。
ところで優香だよ!優香!
オイラも優香と◯ロ◯ュ◯させてくれ〜!お願いっス(–人–)
2018年2月6日 TOHOシネマズ日本橋/スクリーン6