劇場公開日 2018年2月3日

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「監督の次の作品に期待します!」羊の木 みうらさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0監督の次の作品に期待します!

2018年2月10日
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鑑賞方法:映画館

吉田大八監督の「羊の木」観てきました。

個人的に、邦画としては及第点、吉田大八監督作としては微妙という感じです。

数多くある邦画としては、受刑者それぞれに独特な雰囲気が感じられ、緊張感が持続した昨今の日本映画の中でもレベルの高いものだとは思います。
しかし!これは、吉田大八監督作としてみるならば、何かが足りない。

「桐島部活やめるってよ」で感じた、リアルでセンセーショナルな学生描写、「紙の月」で感じたテンポの良い堕落劇、等これまでの印象的な作品に比べて何か薄味な気がしました。
しかし、その理由がよくわかりません。
なんだろう。

個人的には、いくら頭の中では落ち着いて考えられても、故意にしろ事故にしろ殺人者が全うに生きようとするシーンが大嫌いです。
特にヤクザとかいう100害あって一理もないような生き様さらしといて、クリーニング屋ではいい人づらってのが納得いきません。

まだ、北村さん演じる杉山の未だに反省してない姿勢の方が好感持てますよ。

なので、そういう自分の嫌いなシーンがあるからこそ余計に低く観ちゃったのかもしれません。

しかし、松田龍平の雰囲気を生かしたサイコ感や、優香のエロティックな役といい配役の妙はさすがだなと思いました。

吉田大八監督と期待しすぎましたが、そこそこに楽しめる映画だったと思います。
隣人が殺人者だったらどうしようと不安にかられた2時間でした。

ヨシマサ