「不気味だけど、中身が希薄」羊の木 haginoさんの映画レビュー(感想・評価)
不気味だけど、中身が希薄
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予告を見て、見てみようと思い行って来ました。原作はコミックなんですね。
映画が始まり、流れてくる音楽が、効果音みたいな不気味な不協和音を奏でて、嫌なモヤモヤがずっと最後まで続く。
次々と町に引っ越してくる犯罪者たち。これまで事件もないようなところへ、遺体が上がるなど恐怖が町を覆う。
松田龍平は久々に見たけど、すごく不気味な役を演じきったなあと思う。
最後がまた嫌な感じで終わるけど、もっとその6人の過去をクローズアップして欲しかったなあ。
これでは単に犯罪を犯した6人が、過去の犯罪をバラされました、というだけ。
説明はあるけど、過去の映像もない。その人たちがどういう環境に育ち、なぜ犯罪に至ったのか、見せて欲しかった。
犯罪者と知らずに知り合って、後から知って、普通に接するなんてできないと思う。2人きりになったら怖いだろうし、夜2人で出かけるなんて、しかも田舎で人もいなくて、怖すぎる。
それでもついて行くのは、市役所の責任からなのか、単なる好奇心なのか、信用したいと思ってのことなのか…よくわからなかった。
おろろ祭りも不気味さを際立たせるけど、そういうのばかり強調されて、内容に深みがなく感じたのは残念。
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