「贖罪とは」羊の木 彬さんの映画レビュー(感想・評価)
贖罪とは
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まさか泣けてしまうとは思わなかった。
六人の殺人犯たち。
観ていくにつれ、モンスターではなく彼らも人間であるのだと分かっていく。
しかし、罪は罪、許していいのか、人殺しだぞ、と、主人公と同様に戸惑う。
キャスト陣の演技に引き込まれる。
松田龍平さんが、縁側でギターを弾いているシーンは訳もわからず涙が溢れて来た、なぜだろう。
錦戸亮さんと松田龍平さんが崖から飛び降りるシーンは我慢できずに泣いてしまった。
「クラスメートだったような気がする」と松田龍平さん演じる一郎が夢想していたが、「もしも違う形で出会っていたら」と考えてしまい切なくなった。
犯人探しや、頭脳戦や、殺し合いや、ドロドロのサスペンスを期待すると肩透かしかも知れない。
人間ドラマとして観るととても考えさせられるものがあった。観終わったあとぐったりしたが、それがまた良かった。「彼らに幸せになってほしい」と考え、「いいのか?人殺しなのに」とまた考える。
錦戸亮さんの自然な演技を始め、キャスト陣の空気感がとても良かった。
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