「不思議で不気味な世界観。能力を持つ者達の葛藤と戦い。」サクラダリセット 前篇 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
不思議で不気味な世界観。能力を持つ者達の葛藤と戦い。
【賛否両論チェック】
賛:能力が故に心に傷を負いながらも、一連の事件を通して運命を変えようと奮闘する主人公達の姿が、切なくも心に残る。
否:登場人物達のどこか子供じみた言動や、小説チックなセリフの言い回しには、結構違和感を覚えそう。
「泣いている人がいたら、その悲しみを消し去れるように。」
と、自分達の能力で世界を巻き戻していたケイと春埼。そんな春埼の能力を奪う者が現れたことから、物語は予想出来ない局面へと突き進んでいきます。
どこか子供じみた言動の登場人物達や、小説の世界観を投影したかのようなセリフの言い回しは、やや現実離れしていて好き嫌いは分かれそうですが、それぞれが心に傷を負った者達がぶつかり合い、時勢を変えるべく奔走する姿には、共感出来るものがあります。
物語は勿論後篇へと続いていきますが、本作だけでも充分その世界観を堪能出来ますので、ミステリー好きな方は是非。
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