劇場公開日 2017年3月4日

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「人間の欲深さを垣間見る。悪党達が行き着いた、なれの果てとは。」アシュラ 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0人間の欲深さを垣間見る。悪党達が行き着いた、なれの果てとは。

2017年4月23日
PCから投稿

悲しい

怖い

興奮

【賛否両論チェック】
賛:妻のために転落していった刑事が、悪党ばかりの中で板挟みになりながらも、生き残ろうと必死にもがき続ける姿に、思わずハラハラさせられる。
否:かなりグロいシーンが多く、暴力描写も多いので、苦手な人には向かない。

 荒廃した街を舞台に、全てを牛耳る市長と、その逮捕を目論む検察、そして両者の板挟みになる阿漕な刑事と、三者三様の“悪い奴ら”が睨み合いながら、一触即発の中でせめぎ合って行く様子が、ハラハラ感満載で描かれていきます。
 病床の妻のために悪に手を染め、ドン底へと滑り落ちた刑事・ドギョンが、絶体絶命のラストでどんな手段に打って出るのか、その奇策もまたスゴいです。予定調和の中で、見事に予想を越えていった印象です。
 グロい描写はかなり多いので、お気をつけて。アウトロー映画好きには必見の作品です。

映画コーディネーター・門倉カド