「邦題ナイス」笑う故郷 fukui42さんの映画レビュー(感想・評価)
邦題ナイス
邦題タイトルで、楽しいコメディかと思って観ました。
確かに時々シュールで、くすっとくる箇所もあるのですが。
違いましたね。
授与されることになった「名誉市民」。なんか小さくね?。
パレードが消防車の上に乗るって、どうよ?
市民向け3回の講義も、受講者激減。ほとんど見世物状態。
最初の歓迎ぶりはどこへやら。飽きやすい市民性なのか?。
主人公がスペインで暮らす家は、たくさんの蔵書に囲まれたピカピカな家。
それと真逆な、故郷の荒れ果てた風景が対照的。
絵画コンクールの審査員を頼まれ、それを選ぶと。
「入選作に地元の人の絵がないので・・・」って、それなら頼むなよ(笑)。
「あの小説は、うちのパパの事だよね。夕食に来て!」などなど、無理難題を押し付けられる連続。
段々「ああ、やっぱり来なきゃよかった」って表情の主人公に同情をしていきました。
昔の恋人が友人と結婚していて、娘がいる。この家族に招かれるあたりから何となくサスペンスっぽく様変わりして。
「夫と狩りにはいかないで」の妻の言葉に、イヤーな予感がしたのは私だけではないはず。
「マジかー!!」の場面。ここからの残り10分が一番良かった。
「第1章:招待状」「第2章:サラス(故郷の地)」と場面タイトルが出てたのに気づき。あざ笑うのは、故郷なのか主人公なのか。へーと見終わりました。
第73回(2016)ヴェネチア国際映画祭男優賞受賞。岩松了さんが日本で演じてもいい感じでしたってか、似てる。
原題は、El ciudadano ilustre。直訳すると「輝かしい市民」(多分)。なので邦題の方が、興味を惹かれました。
レンタルだったらきっと出会わないし、借りない作品ですな。
だから面白い。
全然関係ないけど、途中で「へんてこむーん」って空耳で聞こえたけど。なんていってたのかなあ(笑)。