劇場公開日 1983年

「【”多様性を認める社会は素晴らしい。”自由な考えの母と息子の生き様を軸に、豊かな人生の在り方を描いた作品。不寛容な思想への激しい怒りをも描いたヒューマンドラマでもある。】」ガープの世界 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【”多様性を認める社会は素晴らしい。”自由な考えの母と息子の生き様を軸に、豊かな人生の在り方を描いた作品。不寛容な思想への激しい怒りをも描いたヒューマンドラマでもある。】

2025年3月22日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

■子供は欲しいが男に支配されたくはない看護婦・ジェニー・フィールズ(グレン・クローズ)は、瀕死の負傷兵にまたがって子供を授かる。
 ガープと名付けられた息子は、奇妙だが、自分に正直な人々に囲まれながら少年から青年、大人(ロビン・ウィリアムズ)へと成長していく。母も自伝的小説を著し、ウーマンリブの象徴的存在になるが、反対派に撃ち殺されてしまう。

◆感想

・ジョン・アーヴィングの著作は、今作の原作も含めて村上春樹訳で、学生時代に読んだ。だが、内容が当時の私には理解できない所が多く、疎遠になっていた。

・今作を観ると、難解さよりは、人間の自由な思想を尊ぶ大切さが良く伝わって来て、面白かった。

・特に、ジョン・リスゴー演じる元ラガーマンの性転換したマルドゥーンは強烈だったけれども、良い塩梅で描かれていたと思う。

<今作は、自由な考えの母と息子の生き様を軸に人生の在り方を描いた作品。不寛容な思想への激しい怒りをも描いた作品なのである。>

NOBU
岡崎仁さんのコメント
2025年4月6日

素晴らしいレビューに感心した次第です。ちょっとお邪魔しますね。
仰る通り、これは優れたヒューマンドラマと思います。

個人的には、本作が劇場映画デビューとは思えないグレン・クローズが印象に残り、ロビン・ウィリアムズとは4歳差、メアリー・ベス・ハートとは1歳しか違わないのに、この演技は凄いと思ったものです。

岡崎仁
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