「100年前のKKKの活躍をヒロイックに描いた問題作であると同時に映...」バース・オブ・ネイション よねさんの映画レビュー(感想・評価)
100年前のKKKの活躍をヒロイックに描いた問題作であると同時に映...
100年前のKKKの活躍をヒロイックに描いた問題作であると同時に映画史上欠かせない傑作でもあるD.W.グリフィスの『國民の創生』と同じタイトルを冠した、実在した黒人奴隷の反乱指導者ナット・ターナーの物語というだけで、製作・脚本・監督・主演を務めたネイト・パーカーの並々ならぬ執念が伝わってくる凄まじいとしか言いようのない作品。
70年代に米TVドラマ『ルーツ』をお茶の間で観た世代としてはこのテーマはよく理解しているつもりでいましたが、白人の観客が気分を害して数人途中退席するほどに突き抜けた大殺戮の後に突きつけられた人間の本質を目の当たりにし震えが止まりませんでした。ということで実録ドラマ、すなわちよくある感じの感動の実話を期待して行くと豪快に梯子を外されて盛大に嘔吐しかねませんので、食後すぐの鑑賞はお薦めしかねます。
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