「JK流終活」君の膵臓をたべたい(2017) everglazeさんの映画レビュー(感想・評価)
JK流終活
孤立することに慣れているせいか動揺も感情も表に出さない春樹。明るくて常に周囲に人が集まる人気者の桜良。余命一年となった桜良のたっての願いにより、両極端の二人が濃厚な?束の間の青春を謳歌します。
「好きなことも嫌いなことも面倒なことも全て巻き込む」それこそが人生の醍醐味だという、死期を悟った桜良の人生観を知ると納得出来るのですが、中盤までは、病人であることを振りかざして我儘放題するタイプのあざとい患者に見え、無理矢理付き合わされる春樹が気の毒に思えました。美少女があんなにブリブリ接近して来たら、どんな男子でもドギマギして許してしまうのでしょうけど。
死ぬのが怖いと言いながら、自ら寿命を縮める行動を取り続ける辺りも、純粋に普通の青春を満喫したいのか、それとも実は内心やや自暴自棄なのか…。難しい年頃の乙女ということで納得していますが…。あれだけ暴飲暴食(しかも飲酒)したら、そりゃあ数値は悪化するさ!!
孤独だった恭子や春樹に、人と関わり、友人を作る大切さを遺した桜良。誰しも今日の1日は同じ1日である。桜良に感化され徐々に変化が見られる春樹!しかし、大人の春樹はトラウマからか、遺言書を見つけるまで結局12年間元の春樹だったと(^_^;)。
友達を取ったの取らないだの、大半を占める幼稚なやり取りがあまりにくだらなくて、途中で劇場を出ようかとまで思いましたが、後半、おぉ!浅いと見せかけて深いのか!と思い直し…、いや、やはり深いと見せかけて浅いのか_| ̄|○、何とも言えない内容でした。
親友も異性も大切だけど…。
残していく人々のことを本気で思いやるのであれば、春樹より両親にもっと自分の世話をさせたほうが親孝行だったと思いますよ。