「丁寧に描かれる二人の関係。」君の膵臓をたべたい(2017) パセリさんの映画レビュー(感想・評価)
丁寧に描かれる二人の関係。
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原作未読で拝見、2人が近付く様が非常に丁寧に描かれていて好感が持てました。後から小説読みましたが、回想する構成にして主役級2人ぶっこんで商業化させたのは良かったです。20代半ばの俳優陣を使わず同年代を起用、話題性供なって新しいヒロインを打ち出せたのもいいですね。個人的には恭子との絡みがもう少し欲しい気はしました。
序盤は病気のことが嘘のようで、天真爛漫で小悪魔的な笑顔で"僕"を振り回す桜良ちゃんが可愛すぎた。2人の関係が微笑まし過ぎる。キュンキュンし続けて、最後の"僕"の涙にやられました。病気ものの恋愛映画とは少し異なる展開で、彼女の雰囲気を含めてまるでファンタジー。
浜辺美波ちゃん、初見でした。最初若干あざとさが過ぎるのではないかと思いましたが杞憂でした。"僕"同様言葉をあまり発信しない出来ない側の人間から見ると斜め上を行く言動に終始翻弄され、最高にキュンキュンでした笑。ホテルや自宅シーンは悶絶級です笑。
北村匠海くん。彼の自分の中に閉じこもる姿、段々心を開く様子が見事でした。ラスト感情を爆発させるところは迫力ありました。そして、何かと救い要素となる矢本くん。途中彼が悪役だったらどうしようと思ってましたが、ホントにいい役所で良かった。大友花恋ちゃんははあんなに背が高いのか。
病気をある意味逆手にとる視点が素敵でバックボーン関係なく、人の一日はみんなにとって同じ価値であると改めて認識し、なんか自分まで教えられた気分になります。それぐらい浜辺美波ちゃんの醸し出す雰囲気は、おとなびてました。大変素晴らしかったです。
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