「カニバリズムのグロ映画かと思ったら違った」君の膵臓をたべたい(2017) shoz_さんの映画レビュー(感想・評価)
カニバリズムのグロ映画かと思ったら違った
俺たちは世界の中心で愛を叫んだ頃から良くも悪くも成長していないよね、と思わされる作品。
桜良(さくら)、春樹という名前を眺めて思いを馳せたり、桐島を彷彿とさせる屋上シーン、友情と恋愛の両方のフレームワークをどちらも強く取り入れることでターゲット層を拡げているところ、LINEなどなど、プロダクトマーケティング的にはかなり良くできてんなという印象。
夜の病院に忍び込むあたりからさすがに徐々に感情移入し始めるんだけどなぜか大人の恭子(北川景子)が画面に登場するたび俺の心は冷めきるのであった。なんだろ、芝居の問題?最初は気になった桜良の歯並びも、後半には可愛く見えてきた。
本当に現代の若者向けによく科学された映画で、隣に座っていた若い女子2人組なんかは開始30分以降嗚咽こらえっぱなしで心配になるほど。
12年前の福岡でそのカメラの構え方はおかしいでしょう〜みたいなツッコミは多分始めたらキリが無いんだと思う。
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