「人生、フルーツ。」人生フルーツ ゆめさんの映画レビュー(感想・評価)
人生、フルーツ。
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つばたさん夫妻の暮らしと人生を追ったドキュメンタリー作品。
なるべく、自分で。をモットーに
野菜や果実を作り、スープもソースもお菓子も自分で作る。
お二人のおうちの庭で採れたさくらんぼや栗のなんときれいなことだろう。宝石みたいだった。
信用できる人からものを買い、コンビニは、行かない。
障子も自分で張り替える。
孫のドールハウスも自分で手作り。
おうちも二人の暮らしが形になってる素敵なお住まいだった。
修一さんの書く看板やお手紙、添えられたイラストのなんて優しくて素敵なこと。
英子さんの作るお料理やお菓子のなんて優しくて美味しそうなこと。
修一さんに寄り添い「夫に良いものを食べさせ、身なりを良くする。それが巡り巡って自分に帰ってくる」と言った英子さん。
英子さんのことを「彼女は最高のガールフレンド」と言った修一さん。
お二人のように相手の一部になって寄り添って生きられたら素敵だ。
便利に暮らす/生きることと豊かに暮らす/生きることとは決してイコールではない。そう感じさせたすごく優しい作品だった。途中から涙が止まらなくなった。
物体として目に見えなくても美しいものはこの世界に確実にあって、私はこの作品をそれを見ることができて泣いたんだと思う。
''家は暮らしを豊かにする宝石箱でなくてはならない。''
心に残る言葉もたくさんあった。
樹木希林さんのナレーションがまた優しくて作品に寄り添っていてすごく良かった。
''風が吹けば枯れ葉が落ちる
枯れ葉が落ちれば土が肥える
土が肥えれば果実が実る
こつこつ、ゆっくりと。''
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