「青春映画の相乗効果」二度めの夏、二度と会えない君 やきすこぶさんの映画レビュー(感想・評価)
青春映画の相乗効果
疾走感ある音楽に乗った予告編。乗せられてムビチケを買ってしまいました。
映画が始まってすぐ、主演の声が青春映画に合わないと感じてしまったのと、ヒロインが少し素人っぽいと思ってしまい失敗したかなと・・・。
映画は意外とあっさり二度目の夏が始まります。
練習やライブとバンドのシーンが多く、使用されていた たんこぶちん さんの音楽に乗せられてストーリーにのめり込んでしまいました。
そして、気づくと村上虹郎さんの声と落ち着いた演技、吉田円佳さんの無邪気な笑顔に魅せられていました。
好きな役者さんが増えて困ります。
ここから話逸れます。
映画を観て感じた事や思った事って、その時だけでなく他の映画を観た時に感動を強くする効果があると思いませんか?
青春映画では、それが一層強い気がします。
最近観た映画では、残された時間の過ごし方や価値を示した『君の膵臓をたべたい』や『君と100回目の恋』、言葉の大切さ難しさを訴えた『心が叫びたがってるんだ。』、音楽の力を魅せた『ハルチカ』、患者の命と希望の選択の難しさを突きつけた『仮面ライダーエグゼイド』、そして『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』の「こんなに苦しくなったのも、乗り越えようって思えたのも、こんなにも好きだからなんだ」の台詞。
これらの映画を観たことで、この映画を自分の中で深めてくれた気がします。
話を戻します。
二度目の病室のシーン、一度目に後悔を残した言葉をしまい込みます。
無事に燐の最後の笑顔を観る事ができ、後の手紙でお互いの気持ちが通じていた事も分かり、この選択は正解なのだと思います。
でも、やはり言葉で伝えられなかった思いは残ってしまう気がします。
人生の選択って結局、何を選択しても後悔は残るのかもしれませんね。難しいです。
最後に、委員長役の加藤玲奈さんも魅力的でした。AKBさんのメンバーなんですね。テレビでAKBさんを見たら彼女を探してしまいそうです。