メッセージのレビュー・感想・評価
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駄作、設定がオカシイでしょ
ファーストコンタクト系の映画ですが、また駄作ができました。
いろいろ有りますが・・全部突っ込んでもアレですし・・
とりあえず・・
地球へ来れる地球外知的生命体は、我々よりとても進んでます。
コミュニケーションの手段は秘かに確立してから姿見せるはず。
会話に困る平和的来訪はありえない。でなきゃ駆逐前提の侵略開始だよ。
しかも時間を超越の文明?でも我が子の未来は若死にと決定?
何のアクションも無いのに、核攻撃に走る地球人の描写も臭い。
イカ・タコ系の外見も抱腹絶倒・・ 映画館で転げ回りそうだった。
新作ブレードランナーの出来が心配になった・・
まあ、この映画の場合は原作の問題だからアレでしょうが。
賞レースもノミネートばかりなのは妥当でしょう
知的好奇心くすぐり
インテリ女性好きとしてお気に入りの作品になった。
殻 が現れたときの描写が良かった。アメコミ映画で世界への脅威となる敵が出てくるが、スースクの話、その地球規模の恐ろしさが伝わらないことがよくあるが、これは違った。
あと、教壇側から見るとMacBookのライトがうざいんだなと気づいた。
おそらく、日常への衝撃から世界への衝撃という見せる順序と丁寧さが良かった。これにより、世界の各地で、日常が非日常へ犯されたことが想像できたのだろう。
この作品、中国とロシアの人はどう観るのかね。中国はラストに見せ場あったけど。アメリカの攻撃はせこい。日本はなぜか北海道に現れてるみたいだけど、特に目立たず。
何と言っても、冒頭から見せられてた少女が過去だという思い込みに気付かされたときはニヤついた。ルイーズは未来を知りながらまともな生活を送れると思えないけど。
言語学面白そうだなと思った。科学と対等に扱われててカッコよかった。カンガルーの話とか言語とものの見方の話とかイケてた。世界に日本語知ってほしいし、いろんな言語知りたくなった。
今年一番の洋画
監督がコミュニケーションがテーマだと言っていたとおり、一本、筋が通った、そして、現代音楽を好きになれる作品でした。
大衆受けしないためか、あまり広告を見かけませんが、たくさんの方に見て欲しい。そして、考えて欲しい。
私は冒頭で泣き、ラストで涙が自然に溢れてきました。
静かな映画なので、寝てしまう方もいるかもしれませんが、かなり集中して私は見てしまいましたが、疲れはありません。
あなたは、未来を知っていても前に進めますか?
本当に素敵な作品です。
SFと言うなかれ…
原作はもっとあっさりした短編なのでどんな本格SF映画に仕上がっているかと期待しましたがあまり良い出来栄えではなかったです。科学的な説明抜きで都合良く展開させてしまったためにファンタジーになってしまった感じです。レベルが違うSF? ファンタジーレベルでしょう。
思うに、原作を知らないと重要なことが理解しにくいのではないかと。特に、エイリアンの事象認知が人間のように時間経過的ではなく、最初から最後までを積分するような認知の仕方であることはこの物語の肝。で、それを如実に表すのがあの墨で描いたような丸なのだけれども、あの丸は簡略化し過ぎ。そんなことで中盤はもやもやして眠気を誘う結果に。
「言語」を「武器」と誤訳していた、というのが原作には全く書いてないこの映画のアイデア。で、エイリアンの言語を修得すれば、未来を見通せるようになるというのが最大の秘密だが、これも原作にはなく飛躍し過ぎ。まるで、フランス語を修得したらフランス人になってしまうファンタジー。
原作ではしっかり考察している、未来を見通す能力と自由意思とが両立できない点について、物理学者の彼が主人公のことを必ず選ぶという愛情表現に置き換えられ、すっかり矮小化。都合良くまとめられただけで見事でも何でもない。
まぁ、原作の言わんとすることが、この映画のおかげで深くなった点では良かったのかもしれません。ブレードランナーの新作が心配です。
言語と時間の概念
当初観る予定ではなかったのでガッツリネタバレのレビューを読んでしまい、かなり冷静に観てしまった…
イカ型宇宙人の言語を習得するうちに彼らの時間の捉え方まで習得、未来が見えるようになるなんてトンデモ設定なんだけどその辺は意外とスンナリ楽しめた。
ばかうけの中に入るときのドキドキ感とか、宇宙人とのコミュニケーションがだんだん取れていく過程なんかは映像的にも面白かったしワクワクした。
映画館の音響で振動まで伝わってきて臨場感もすごくて楽しかった。
ただ 宇宙人側の意図がかなりわかりにくい。
三千年後に人間の助けが欲しいがために言語を伝えにきたなんて宇宙人側の都合だし、それならそれでもっと人間に寄り添うべきなのでは。
あと三千年後に何があるのかよくわからないし。
それを伝えず助けが必要、なんて自分勝手すぎるんじゃない?
あとルイーズは宇宙人の言語を授業や本で人々に広めていたけど、同時に未来予知能力が人々に広まることにもなるけどそれは大丈夫なんだろうか…
突っ込みどころはあれど 最後、別れるとわかっていてもイアンと結婚して若くして死ぬとわかっていても子供を作る決意をしたルイーズに切なくも胸がいっぱいになって良い終わり方だった。
未来予知とか時間軸をいじるような設定って深く考えてしまうと少なからず矛盾が出てくるもんだけど、それをあまり気にせず楽しめるか納得できず楽しめないかは映画にも人にもよるんだろうなーと思った。
異星人とのコンタクト
SF作家テッド・チャンの短編小説の映画化です。異星人(ヘプタポッド)とコミュニケーションを取ろうとする女性言語学者のストーリーと、彼女とその娘のストーリーが並行して描かれています。異星人との交流が時間という概念を変容させるということのようで、SF映画としては面白かったですが、やや理解が難しいように感じました。
そもそもこれだけの文明を有する相手ならば・・
突然に現れた、「ばかうけ」酷似の飛行物体。
エイリアンとの接触を成功(本当にそうなのか疑問があるが)に収めたのは、ひとえに、たったひとりの言語学者の知識と機転によるもの。その時の感想は、「よかった。間に合った」じゃなくて、「なんだよ、他の連中のだらしなさは」だった。仮に中国が戦闘を開始したとしたところで、地球上に存在する武器弾薬で立ち向かうという了見に呆れてしまう。軽く返り討ちだ。そんな短慮なチンピラみたいな判断力しかもたない指導者しかいないのか、と物語の中に入り込めない。だいたい、エイリアンの目的が侵略ならば、時間さえも操作できる連中のこと、地球人の気づかぬうちに、さっさと征服しているよ。
っていうか、「ばかうけ」でやって来れるだけの文明やテクノロジーを有するならば、地球人に意志を伝える方法(言葉とは限らない)を持っているんじゃない?
見事な脚本、惹き付ける演出
超高度な科学技術を持つ地球外生命体なら、向こうからコミュニケーションをとってくるのでは?
とか、
地球外生命体はオゾマシイ姿をしていて、高度な文明があるはずなのに獣のような唸り声をあげるのが、アメリカ映画のイメージの貧困さか?
とか、思いながら観賞してたのだが、
貧困なのはこちらでした。
凹凸のないUFOはモノリスを彷彿させ、邦題がストレートなだけに崇高な物語を予感させるが、
世界の多地域に同時に出現するのは「インディペンデンス・デイ」やテレビドラマの「V」みたいで、
それが侵略者の可能性を観る側に捨てさせない。
導入部の描き方は物語にとって重要だが、終盤でその意味が最初の認識を覆すという構成が良い。
中国軍の司令官を説得できたのはともかく、その後どうやって世界を動かすことができたのかが解らないが、それは後でふと思うこと。観ていて気になるものではない。
全体的に静かなトーンがストーリーの神秘性を高めていて、派手さはないが、脚本の見事な構成を豊かなイメージで具現化している。
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の次回作が「ブレードランナー」の続編というのは、期待を募らせる。
TOHOシネマズ府中にて観賞
身構えてても、思考の外に回り込み語りかけてくる。頭に良い刺激になるし、もう一度観たいと思わせる。
主人公が選ぶのは類を見ない悲痛な道に唖然とするが、どこか作り手の目線は優しい。際どく難解な方へ落ちていないのも好ましい。
演出、脚本、編集、音楽、音響、CGのコラボレーションが見事だ。
中盤のテンポとフォレスト・ウィティカーのミスキャストは惜しい。
楽しめましたが
ストーリーに一つ言いたいことが有って、それだけを少しづつ明らかにして行く様な流れです。
シャラマン監督とかみたいな。
その内容が設定と伴に受け入れられるものだったら、傑作になるだろうし、その辺りは人によって評価が変わるかと思います。
で、どうなのかと言うと、そう新しくも無く、スッキリ腑に落ちる感じもなく。
ただ、過程の描き方が良いので、映画自体は楽しめました。
途中でオチを説明するためのセリフがいくつか出てくるんだけど、少し唐突な、浮いてるようなところを感じた。
外国語を習うと、考え方も変わるってのは、わかる気がするけど。
この映画の肝は、じゃあ宇宙人の言葉を理解したら、思考はどう変わるのか?ってアイデアを広げたのかな。
それにしても、エイリアンのデザインがまさかアレとは。
断じてSFではないなぁ
最初にプロローグ的に見える娘の映像は未来視によるもの。
宇宙からの飛来物(ばかうけ)が世界中に12体。
騒然とする世界。
ばかうけの中にはスルメになりそこなったような7本足の宇宙人がわけわからん言葉で何か話す。
各国それぞれに調査して、侵略と断定して攻撃する国も…
すんでのところで言葉を解読することで事なきを得るとともに、未来視の能力?まで。
どうもその言葉を理解すると未来まで読めるようになるようで。
その力でスルメは3000年後に人類に助けてもらうんだそうな。
SFと言うよりはミステリーかな。
静かに始まって静かに終わった感じ。
不幸な結末がわかっているのに結婚、出産を受け入れるのは考えさせられる。
未来視ができても未来が変えられないなら嫌だなぁ。
時計を見た回数 2回
arrival 20161029
去年の東京国際映画祭特別招待作品で、どうしても観たいと思ってPC前でチケット争奪に参加したが、受付側トラブルにてあっさりノーゲットの憂き目にあい、だからか益々もってお待たせ状態だった今作品。やっと鑑賞することが出来、その期待に応えてくれるかとの不安が入り混じってのワクワク感であった。相変わらずソニーピクチュアズの高デザイン性に期待のボルテージも昇りっぱなしだ。
で、いきなり感想だが、非常に哲学的形而上学的な問いかけが頻繁に突きつけられる疲労感の濃い内容であった。SFとは食い合わせが良いので、この手の作品はスタンリーキューブリックを出すまでもなく、古今東西多くのプロットが存在するのだろうが、その中でも何とかハリウッド的に纏まった作品なのではないだろうか。
異星人とのコンタクト、即ち外国人とのコミュニケーションの難しさ複雑さを表現しているテーマ性において、メタファーとしての『ヘプタポッド』及びそれが発する異形の象形文字を演出することで相互理解に努力することを表わしている。だがその努力だけでは難しい時、“最終兵器”が登場し、物事が解決していくというストーリー展開となっている。
かなりご都合主義的な要素もあって、その理論性は凡人である自分には解りかねるのだが(法則や定理も台詞回しの中で登場するので考えていると置いてかれてしまう)、キモはその無限ループ、つまり始まりと終わりが繋がっている『環』の状態となっていること、だからエイリアンの吐出す墨状の文字もまた、『環』を描き、微妙な形状違いでワンセンテンスの文を形成している。まるで主人公の未来の子供に名付けられた『hannah』のような回文のように・・・
問題を解く答えは結果にある。およそ時間という概念を持つ人類には理解しがたい構造も、それが可能であるかのそうな錯覚を得られる演出効果、イメージの植え付け、理論的音楽等に、観ている自分が絡め取られるかの如く、ストーリーに心酔してゆく。
こういうところにハリウッドの底力を感じる映画であった。
娯楽映画ではないかも
好みの別れるところかもしれません。
SF には違いないのですが、いわゆるマーベルコミックみたいな賑やかな宇宙人対人類 ではなく、協調 をテーマにしている内容だったので、若干退屈してしまいました。
が、考えさせられることは多くあり、よい映画だったのだと思います。
タイトルなし(ネタバレ)
原作があることは知らなかった。
未知との遭遇系。コミュニケーションをどうとっていくか、その表現が作品の個性になる。
圧倒的な能力の言語学者に負うところが大きいってのはどうかと思うが。
主題はそこに無く、時間の概念の捉え方ということ。
未知の言語に触れたことで、主役の時間感覚が流れることから、同時に知覚できるものに変わった。
その上で、人生の選択をどうするのか?ということ。
その上での最後の決断はそうあってしかるべきか。
これを見るとタイムリープというものとは違う観点からの時間の捉え方もありだと感じる。
未来を知ることへの覚悟と責任
古典的名作『猿の惑星』第1作目のラスト、自由の女神を見て『アインシュタインは本当だったんだ』と愕然となったチャールトン・ヘストン。
時代は流れ、今や、インターステラー、君の名は。(⁉︎)、本作、のように、ワームホールとか、超ひも理論(私には理解不能ですが、10次元とか平行宇宙とかで時空を軽々とまたぐことが出来るらしいです)は一般教養として、時間は一方向に流れるとは限らない、という前提を呑み込んでおかないとついていけなくなりますね。少なくとも映画作りの現場では、相対性理論で止まっていると、時代遅れということなのでしょう。
相対性理論はGPSの補正(重力による時間の伸び縮みを計算、それがないと曲がるべき交差点がひとつずれたりするらしい)に使われるほどで、もはやSFでなく、現実的なものになっているということなのですね、きっと。
もし、生まれて来る子供が先天的な障害を持っている、イジメにあう、などと分かった時、ありのままに受け入れることが出来るか?
そんな未来を回避したいと思ってしまった時、まだ見ぬ子への罪悪感に苛(さいな)まれないか。
未来を知る、ということへの覚悟や葛藤や責任についての描き方にやや物足りなさを感じましたが、とても好きな作品となりました。
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