「タイトルなし」メッセージ 有無さんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルなし
クリックして本文を読む
映画公開時に原作を読んだ時は、短編小説としてはかなり面白いけど、映像映えしそうなシーンも2時間引っ張る程のボリュームもドラマチックな展開も無く、さらに説明シーンばかりになりそうだと心配していました。
結果、小難しく蘊蓄ばかりになりそうなシーンは幻想的な雰囲気で流し、世界を巻き込むスペクタクル要素を加えて2時間みごと観客を引っ張ってくれた作品となっていて感心しました。
スペクタクル部分は、今までの幻覚が未来に実際に起こることだと分かりやすくなっていて良かったと思います。しかし、電話番号等の入手方が、単に決まった未来をなぞっているという感じでは無かったので、ヘプタボットが未来に備えるため地球に来たように、主人公が手に入れたのは未来を改編できる予知能力になっているのかもしれません。
娘の死因が回避可能そうな転落事故から、回避不可能な難病になっていたのも、そのためかもしれません。
主人公が未来が分からないゆえ選択する視点から、決まった運命を理解し歩んでいる視点へ変化したストーリーで観たかったので、そこだけが残念です。
コメントする