「よく仕上げてある」メッセージ M.Kotaroさんの映画レビュー(感想・評価)
よく仕上げてある
原作はテッド・チャンの『あなたのための物語』。原作のテイストをうまく映像化しており、好感が持てる。題材的に派手なSF作品になるわけもなく、静かに壮大な何かが進行する様子が丁寧に描かれていると思う。
邦題の『メッセージ』は原題の『Arrival』よりもストーリーの意味合いをよく反映している。邦題は得てしてどうしようもなくダメなケースが多いので、これは珍しいことだ。
エイリアンが使う文字を具体的に視覚化できたことが映画版最大のポイント。これは小説ではなし得ない。自由に想像できなくなるというデメリットはあるが、円を基調とした表意文字のデザインは神秘的で良いと思う。
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