「SF版メメント」メッセージ けっちゃさんの映画レビュー(感想・評価)
SF版メメント
深夜のテンションでどうしても散文的な感想になってしまうのでご了承いただきたく
・全部すばらしい
・原作読んでおけば良かった これから読もう
・言語は解析してナンボという気概が素敵 そしてセンテンス生成プログラムのUIがクール
・円形文字のデザイン、というかアイデアが素晴らしい
・宇宙人のデザインは「複製された男」で出てきたトロントの蜘蛛に似てる
・劇中最後のルイーズの在り方はニーチェの言った「超人」に近いのでは?
・この映画、SFで再現したメメントだ 劇中時間のリミックスの仕方が秀逸
・時間の捉え方が一次元的ではなく積分的であるっていうのはなるほどと思った(劇中で明言はされてないけど)人生をy=f(x)で表すことができるならば、人生で起こりうるすべての可能性は積分で計量可能
・セプトポッドは自身を単なる物理現象と捉えてるのでは
・伊藤計劃の「虐殺器官」が好きならば「メッセージ」はすごくオススメ
・中国人のシャン上将へのメッセージが循環参照になってしまっているのでは? ルイーズは危機が去った未来をシュミレートして情報を得たのかもしれない?
・タイトルが一番最後に来るのは理由がある 始まりを置くべき場所
・ルイーズが一ヶ月少々で言語を習得するだけでなく、その言語で夢まで見ることができるほどの能力(脳の言語野?)をもっていたことが、彼女がセプトポッドの持っていた概念を受け継ぐことができた原因となったのではないか?
・つまり言葉も知らぬほどの赤ちゃんをセプトポッドと交流させ続けていれば、その赤ちゃんもセプトポッドと同じ時間感覚を得るに至るのでは?
「メッセージ」、良質な言語学SFでした