「言語と時間の概念」メッセージ KinAさんの映画レビュー(感想・評価)
言語と時間の概念
当初観る予定ではなかったのでガッツリネタバレのレビューを読んでしまい、かなり冷静に観てしまった…
イカ型宇宙人の言語を習得するうちに彼らの時間の捉え方まで習得、未来が見えるようになるなんてトンデモ設定なんだけどその辺は意外とスンナリ楽しめた。
ばかうけの中に入るときのドキドキ感とか、宇宙人とのコミュニケーションがだんだん取れていく過程なんかは映像的にも面白かったしワクワクした。
映画館の音響で振動まで伝わってきて臨場感もすごくて楽しかった。
ただ 宇宙人側の意図がかなりわかりにくい。
三千年後に人間の助けが欲しいがために言語を伝えにきたなんて宇宙人側の都合だし、それならそれでもっと人間に寄り添うべきなのでは。
あと三千年後に何があるのかよくわからないし。
それを伝えず助けが必要、なんて自分勝手すぎるんじゃない?
あとルイーズは宇宙人の言語を授業や本で人々に広めていたけど、同時に未来予知能力が人々に広まることにもなるけどそれは大丈夫なんだろうか…
突っ込みどころはあれど 最後、別れるとわかっていてもイアンと結婚して若くして死ぬとわかっていても子供を作る決意をしたルイーズに切なくも胸がいっぱいになって良い終わり方だった。
未来予知とか時間軸をいじるような設定って深く考えてしまうと少なからず矛盾が出てくるもんだけど、それをあまり気にせず楽しめるか納得できず楽しめないかは映画にも人にもよるんだろうなーと思った。