「異星人という「神」」メッセージ ko_itiさんの映画レビュー(感想・評価)
異星人という「神」
人生を無駄に生きている自分にも悲しい別れはある。その喪失感に向き合うのは結構つらいものでもある。
この映画はそんな人にこそ観てほしい。
作りそのものはSFであり異星人とのファーストコンタクト物で派手に予算をかけた出来上がりになりそうだが、意外とそれほど予算をかけていなくテーマも外向きよりも内向きだ。しかし反するようだが、だからこそ「広がり」が感じられる。
もしも、超光速をする生命体がいるとしたら、それはどんな存在なのか?
そのアイディアが「あなた」の物語を「みんな」の物語にした。
映画ファン、SFファンではなく、かつて、また現在、喪失感に襲われている人こそこの映画をみるべきだ。
あなたは誰を愛し、また誰かを愛するその「幸せ」をこの映画は描いているから。
それをもたらすのは宗教でもメンタルヒーリングでもなく科学であり、あの異星人なのだ。それが、この映画の痛快な見所でもある。
自分はこの映画が大好きだ。
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