「神は、心は助けるが、命は助けない」沈黙 サイレンス サケビオースさんの映画レビュー(感想・評価)
神は、心は助けるが、命は助けない
“沈黙”なのにスティーブンセガールが出ていない(代わりに、リーアムニーソンが出てます)。
って、ふざけた感想を書くような内容ではない。
かなりの重量級で深く、そして出口の無い迷路のような作品。日本人だからこそ、両方の角度からの視点を持つことができるので、この迷宮がどれだけ複雑で根が深いかがわかる。そして、困惑する。
ただ観てて思ったのは、日本人にしろ、イエスズ会にしろ、宗教の真髄が見えていなかったのかな?という事。
神は、心は助けるが、命は助けない。
心が救われることで、命が救われるケースが多いのだとは思うが、それを絶対としている事に矛盾が生じ、悲しみが生まれてしまう。
そんな事を、我々に示す必要があるのか?
ああ、なんと無慈悲な作品なんだろと思う。
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