劇場公開日 2017年1月21日

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「信仰なき日本における信仰の在り方」沈黙 サイレンス まきさんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0信仰なき日本における信仰の在り方

2017年2月10日
PCから投稿

自分には信教がないので、劇中の葛藤を色んなものに置き換えて見ていた。資本主義、キャリア、家族…
キリストが絶対である主人公にとって、その絶対性を否定されることはこの上ない苦痛であったろうことは想像に難くない。
アンドリュー・ガーフィールドが絶望していく演技はそれだけで見応えがあった。
そしてイッセイ尾形、相変わらず最高である。
日本を題材にしたハリウッド映画、ケン・ワタナベよりもイッセー尾形の方が存在感が大きいのではないか?
あの嫌らしい言い回し、彼にしかできない。

まきさん