劇場公開日 2017年1月21日

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「巨匠の力作って感じ」沈黙 サイレンス Ryo Hiraoさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5巨匠の力作って感じ

2017年2月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

長い。最後はやや冗長に感じた。
日本人からすると歴史で習って知ってる事なので、自分としてはイマイチ効いてない気もする。

日本以外の国の、そこら辺知らないキリスト教国人からしたら、近代も近い17世紀になって「キリスト教が迫害された歴史がある」って事自体が、(作中でも言うが)誰もがキリストの迫害になぞらえてしまう強烈なインパクトがあるのかもね。

信仰は何ぞや。
監督の心としては後半で語られる事がまさにそうなのかな、と感じた。

現代的な捉え方だ。
もはや神がいるかいないかなんて議論なんてナンセンス。そもそもどっちだっていい。

けどこの時代は違う。本気で神がどこかにいると、信じる神は違えど色んな人が辛い時にそこに縋って生き抜いていた時代なんだろう。

奇しくも時代に宗教・人種の違いによる問題が吹き荒れるこんな時代だから、考えさせるポイントがあるのかもしれない。

それにしても塚本伸也監督の演技は圧巻だった。窪塚や浅野忠信、他日本の役者陣の演技も良かった。
あと作り込み加減ハンパないね。
映画としては秀作でしょう。

Ryo Hirao