「弱きものへの迫害は今なおつづく」沈黙 サイレンス Pablo Nerudaさんの映画レビュー(感想・評価)
弱きものへの迫害は今なおつづく
迫害の中でいかに信仰を貫くか、いかに生き抜くのか。どんなに迫害が厳しくとも神は沈黙し、命をさらして生き方を問われるのは人間だ。
結局、生きることと信仰を貫くことを両立させるために必要なことは、心すら閉ざして沈黙することだった。
為政者が弱きものへ求める服従は、声をあげることを奪った。そして沈黙することすらも奪おうとする。
あの拷問は、"進化"して特高警察に引き継がれた。弱きものに服従を求める為政者の欲望は、今もなお姿を変えてこの国を覆う。
弱きものへの迫害は、今なおつづく。基地被害地を見よ。被災地を見よ。過労死を生む企業社会を見よ。民族や信仰を理由に差別するものを許容する為政者を見よ。
本質的には"進化"していない、弱きものが多数を占める我が国ニッポンだ。本当に困ったもんだ!なんて、なっ。
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