「神の存在を問う」沈黙 サイレンス kumashanさんの映画レビュー(感想・評価)
神の存在を問う
最初から最後まで幕府のキリスト教信者への弾圧やあらゆる拷問にそれでも神を信じ続ける信徒たちのいわば我慢くらべのような映画です。
特筆すべきはやはり現代にも通じる外国人から見た日本人の様々な特徴を細かく捉えた正直な描写です。
主役の外国人神父の視点で映画は進むので出てくる日本人が良い人も悪い人もとにかく不気味でキモいです。それでも今までの日本を扱う作品なら主人公と恋に落ちる若い邦人女性が出てきたりしましたがこの映画にはそんな甘ったれた展開はなし!最初から最後まで脱線せずにひとつのテーマを追い続けるので長時間ですが目が離せません。
日本の俳優陣も予想をはるかに超えた素晴らしい演技で特に浅野忠信さんはこんなに存在感のある俳優だったのかと再認識させられます。
信徒への拷問が見るに耐えないものもあるので要注意です。そしてこの作品独特の雰囲気は映画館じゃないと味わえないような気がします。
余談ですが映画が終わった後のエンドロールはありませんのでエンドロール中に帰る方はタイミングが難しいでしょう
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