劇場公開日 2017年1月21日

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「素晴らしい作品だがラストシーンが残念でならない」沈黙 サイレンス ゆうけいさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0素晴らしい作品だがラストシーンが残念でならない

2017年1月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

難しい

虫の声自然の音のみの冒頭シーンで日本の「Silence」に対する深い理解を示し、遠藤周作への敬意をこめて160分をかけて原作世界を再現し、イッセー・尾形の好演からも分かるようにキリシタンを弾圧する側への理解も示したマーチン・スコセッッシの深い演出。困難を極めたであろう撮影が結実した映像美。傑作である。しかし、原作にはないラストワンカットに根源的な彼我の解釈の違いがあると感じた。残念だ。ちなみに篠田正浩版「沈黙」には遠藤周作自身が関わっているがラストシーンは全く異なる。

ゆうけい