「沼地に住む者にも伝わる」沈黙 サイレンス Movieアパートさんの映画レビュー(感想・評価)
沼地に住む者にも伝わる
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原作は完全に未読のまま見に言ったけど、重く長丁場な上演時間ながらわりとダラダラせず見れたという印象。
日本ではあまり馴染みがない 宗教 というか 信仰 についての話だったけど、完全な無宗教の自分でも伝わってくるものがある話だった
主人公は当時の日本国内での弾圧や自分を取り囲む人間の中でひたすら 信仰 つまり 己 を揺るがされつづけるけど、長い沈黙の先に確かに自分を見つけた と個人的には解釈した。 というかそんなもの 絶対 他人に奪えるものでは無い というのが一番大事なところだと思う。 モキチは奪われなかったからこそ死んだし、キチジローは奪われなかったからこそ生きた。 信仰はもちろんそうだけど、人の生き方なんて誰にも変えられないという事をラストのショットが力強く語っている。
日本人キャストは塚本晋也が特に凄い、映画全体に影響を及ぼすような演技だった。
スコセッシが日本時代劇を取るというならまず見にいくのが沼地の映画ファンの義務というもの!
長くて重いけどしっかり見ておきたい一本だった。
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