「本を読んだ方が良いだろう。」沈黙 サイレンス 評論家Hさんの映画レビュー(感想・評価)
本を読んだ方が良いだろう。
一方で殉教という概念があり、一方で人命救済がある状況で、人を救うべき宣教師が、信徒が処刑されるのをわかってて布教するか、というテーマだろうが、答えは自明に近いわけで、その辺の心変わりをセリフ2つ3つでわからせようとすることに無理がある。本で読んで考えないとわからないだろう。
映画としては、日本でなぜ布教が禁止になったかわからないので最初から???感があり、多少脚色しても幕府は悪者とする話でも入れた方が良かった。全体を通して音楽がなくて、しかも結論が、既に似た様なものがある、沼に草は生えない、では味気なく盛り上がりに欠ける映画だった。
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