「こころは常に動く」沈黙 サイレンス toraさんの映画レビュー(感想・評価)
こころは常に動く
劇中の日本の情景や、鈴虫の音色が、何故か今日は悲しく感じた。
日本の島たるものも少し垣間見た気がする。
田舎は余所者を嫌い、学歴や、見かけ、生まれを特に気にする。
権力や地位たるものは、時に暴走さえもしてしまう。
そもそもなぜ異教を拒んだのか。
また、なぜ、布教を目指したのか。
にっぽんの光には多くの影が潜んでいる。
正直に生きることは裏切られ、嘆くその時、人々は何を真実とするのか。
誰もが、明日に希望を持つ為、生きる為、日々何かしら祈っている。
それは、神であり、現実であり、そして、母だ。
踏み絵や、真っ直ぐな人々が命を落とし、今のこの自由な時代があることを忘れてはいけない。
静けさを動かすものは、人、そして、心でしかないのかもしれない。
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