劇場公開日 2017年1月21日

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「女性と見に行く映画ではないが圧倒的迫力のハリウッド映画 必見」沈黙 サイレンス やっさんのさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5女性と見に行く映画ではないが圧倒的迫力のハリウッド映画 必見

2017年1月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

この映画は家族や夫婦で見る映画ではない。むしろ一人で人生とは信仰とは何かを考えながら見る映画。人には命より大切な物がある。それが家族であったり、自分の信じるものであったり人それぞれであろう。最初から弱き者をこれでもかと代官がキリシタン達を拷問する。貧しい農民達にとってキリシタン達は信仰が全てであった。自分が何かを捨てなければならない時、彼等にとって最後まですてられないものは信仰であった。神父の祈りに対しても神は沈黙し何も答えない。村のキリシタンは海に建てられた十字架の上で3日生き続け、引き潮の時には賛美歌を歌いそれが村に響く。何か崇高なものを見たような気がする。これはまさしく現代ではあり得ない日本人がなした崇高さである。キチジロウは私のように弱くずるく、汚い人間である。しかし信仰を捨てられない。神父につきまとい神父からも軽蔑されているが、最後には神父から一緒にいてくれてありがとうと言われる。最後に神は沈黙を破る。このシーンではたぶん一人であったら涙が出ていたと思う。涙をこらえるに必死で腹が痙攣するほど動いていた。娯楽はないが確実に感動する映画であり、映画の価値も非常に高い。

やす