「なんとも粋な現代型西部劇」最後の追跡 いけいさんの映画レビュー(感想・評価)
なんとも粋な現代型西部劇
第89回アカデミー賞4部門ノミネートということと、久しぶりにジェフ・ブリッジスの演技を観たくなり鑑賞。
これは文句なしに星5つ。映像・音楽・ストーリー・役者陣の演技・ファッション等々、全てが好みだ。どの部門で受賞しても全く不思議ではない。
冒頭から、水色のアメ車がテキサス西部の青い空黄色い荒野を走り抜けていくシーンに一気に心掴まれる。
クエンティン・タランティーノ監督やロバート・ロドリゲス監督、はたまたコーエン兄弟風というのだろうか、とにかくテンポの良いウイットに富んだ会話を重ねながらどんどん登り詰めていき、とにかくラフだが粋なぶっ飛びかたで全てを描き切っているのがどストライク。そして登場人物みんなが、やたらと男くさくて最高にしびれる。
少し短め上映時間102分の古典的な敵討ち話的なところも、ストレスフリーで好感度高い。
本作監督のデヴィッド・マッケンジー作品を観るのは今回が初めてだが、一気にその世界観にハマってしまった。近々他の作品もぜひともコンプリートしたい。
個人的には今年観た映画作品の中では、1番面白かったと言ってもいいかも知れない。
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