「奇跡」トモシビ 銚子電鉄6.4kmの軌跡 やきすこぶさんの映画レビュー(感想・評価)
奇跡
この映画、凄く刺激的な出来事は起こらず、どんでん返しも無く、恋愛も大きくは進展しません。また、ユーモラスな場面は有りますが、コメディーでは有りません。
なので、退屈な映画と感じるかもしれません。でも、観終わった時に良かったと思える作品です。
存続している事が奇跡と言われる銚子電鉄。
鉄道を必要とする人々と、それに応えようとする鉄道。また、走り続ける鉄道とそれを支える人々。
お互いの頑張りがあってこそ、今も銚子電鉄が存続しているのだと思います。
そして、この映画の登場人物たちも困難に直面しながらも、支え合いながら前に進みます。
そんなストーリーを、けして速くない速度で走る銚子電鉄と、広く強さを感じる銚子の海の映像と共に見せてくれます。
この映画を観終わった時に思いました。
世の中の奇跡と呼ばれる出来事の多くは偶然では無く、頑張って前に進む人とそれを支える人々によって起きているのではないかと。
最後に、主人公を演じた松風理咲さん、目のしっかりとした女優さんだと感じました。
そんな彼女の初主演作という意味でも、観ることが出来て良かったと思います。
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