劇場公開日 2017年3月7日

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「消えない痛みと人間の闇。哀しすぎる少女の孤高な戦い。」少女は悪魔を待ちわびて 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0消えない痛みと人間の闇。哀しすぎる少女の孤高な戦い。

2017年3月27日
PCから投稿

悲しい

怖い

興奮

【賛否両論チェック】
賛:最愛の人を奪われた少女と、出所した凶悪犯との緊迫した駆け引きに、観ていてハラハラさせられること必至。あまりにも切ないラストにも泣ける。
否:グロシーンがかなり多いので、苦手な人には向かない。警察が出し抜かれ過ぎなのもツッコミどころか。

 凶悪な殺人鬼に父を殺され、人生を壊されながらも、健気に生きる少女。そんな相手が出所したその時、少女の中で何かが狂い始め、やがてそれぞれの衝動が交錯していく様子が、緊迫感溢れる描写で描かれていくのが印象的です。
 そして物語は、ヒジュとギボムに加え、降ってわいたように暗躍し始める第3の男の存在も交え、三つ巴の危うい攻防へと進んでいきます。その辺りの先が読めない展開も、サスペンス好きには堪らないストーリーです。
 「警察は何をしてるの!?」
なんてツッコミは多々ありますが(笑)、非常に切ないラストを、是非ご覧になってみて下さい。

映画コーディネーター・門倉カド