「爺ちゃん普通に被害者過ぎて・・・」ドント・ブリーズ 真中合歓さんの映画レビュー(感想・評価)
爺ちゃん普通に被害者過ぎて・・・
当時かなり話題になったのにかれこれ6年も空いてようやく観れました。と言うのも個人的な勘違いでクワイエット・プレイスとこれを混同していてクワイエット・プレイスの方を観ていたのでそれで観ていた気になっていたという経緯が有ります。なんとなくパッケージの女とクワイエット・プレイスの母ちゃんも似てるし・・・まあこの話はこの辺で笑。
はてさて本作、、、、、『いやお前ら強盗やんけ!!!』と(笑)。
爺ちゃんの方がヤバいみたいな予告編でしたが蓋を開けてみると爺ちゃんは普通に善人で主人公達の方が純度100%の悪人共という。
それでも物語の後半に入ると地下で囚われている娘が出てきて、この辺でようやく爺ちゃんへの同情の感情が少し揺らぎ『この爺ちゃんもなんだかやべえ奴なんじゃねえか??』という気持ちに誘導させられます。
特にあのシーンは・・・劇場でアレを観た人達が大勢居ると思うと当時観に行かなくて良かったです(笑)。
それでなんやかんや有って母親役の女性だけが脱出するのですが、子どもの為とはいえ人様の金を盗んどいてそれでどっか州外に脱出する時のニュース映像で「アイツ生きてるわ・・・」みたいな顔しますが盗人のお前が何被害者面してんだって感じでなんだか支離滅裂です。
そもそもお金も爺ちゃんの年金とか保険金とかそういうのですし、決して汚いお金ではありません。なんだか目の見えない爺ちゃんが襲ってくる!!!ってコンセプトだけが先行しちゃってて、細かい部分が甘いのである一定の年齢以上の方が観たら爺ちゃんの方に同情の気持ちが行って終始複雑な感情で観せられるんですよね。
退役軍人という設定ですし、何かアメリカ人の琴線に触れる演出を見逃していたりするのでしょうか。まあ続編が有るのでそっちを見て判断したいと思います・・・。