「新鋭登場。」ドント・ブリーズ mg599さんの映画レビュー(感想・評価)
新鋭登場。
2017年栄えある1本目は、新鋭フェデ・アルバレス監督の快作となった。
仮に捕まっても刑が軽くてすむ手口で強盗を繰り返すロッキー(ジェーン・レビ)、アレックス(ディラン・ミネット)、マニー(ダニエル・ゾバット)の3人組。
結局は搾取されているわけで、デカいヤマの情報を得た3人は、現状打破のためにそのヤマに踏み込んでいく。
その家は、盲目の退役軍人(スティーブン・ラング)が1人で住んでいるだけで、仕事は容易と思われた。
アメリカでは、本作のような快作が時々現れる。賞をとっていたり、スマッシュヒットを飛ばしていたり。
本作のいいところは、善と悪で分かれていないところである。どちらにも言い分があり、どちらにも弱みがある。
要はどちらが強いか、どちらが賢いか。
ホラー映画のテイストで宣伝されていたが、闇の本質的な怖さもあまり表現されていたとは言いがたく、純粋にスリラーとしてとらえたほうがよさそうだ。
フェデ・アルバレスの演出が的確なので、何を撮らせても一定の水準は保つと思うが、できれば自分の企画で勝負していってほしい。
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