劇場公開日 2018年7月20日

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「自分がしてもらったことを、今度は誰かにしてあげよう。」BLEACH 栗太郎さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5自分がしてもらったことを、今度は誰かにしてあげよう。

2018年8月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

原作未読なので、原作の世界に縛られず。
キャラを立てきれない人物が何人かいたが(例えば小柳友にしても吉沢亮にしても)、それはそれでいなければ群像として物足りないのだろう。率直に観終えた感想は面白かった。人物名など固有名詞があまりにもキラキラなのはやはり漫画の世界。登場人物の名前を聞きながら、どんな字を書くんだよ?とか、「ソウル・ソサエティ(霊界?あの世?)」なんてネーミングってなんだよとか、初心者にとってはじめは馴染めない。でも、このカッコつけてるのかふざけてるのか微妙なラインのおかげで、これはファンタジーなのだと割り切れた。
アクションだってまずまず。ああ、そうかここに福士蒼汰を起用した意味がある。元ヒーローだけに、過去の役(もちろんライダー)の憎めないキャラをうまくイメージさせてきたなと思えた。杉咲花の融通の利かない”委員長キャラ”もそのままだ。早乙女太一もそもそもの素地があるから役にキレがある。MIYAVI、今回初めて知ったがなかなか堂に入った存在感。
そしてただワアワアと終わらすのじゃなくて、一護がなぜ死神になってまで戦いの場を望んだのかを一言つぶやかせるなんて、しっかりラストを締めてきた。おや、だからこの名前の漢字に「護」の字が入っているのかな?粋だなあと思った。

栗太郎