GODZILLA 怪獣惑星のレビュー・感想・評価
全44件中、1~20件目を表示
TOHOアニメーション。3DCGアニメで描くSFゴジラ、宇宙人まで出てくる
地球上では二万年
宇宙船上では20年
やっつけたと思ったゴジラはミニゴジラやった!
質量10万トン、二万年成長し続けた巨大ゴジラがめっちゃムキムキ
エンディング曲良かった
ラストに1カットあり。
主人公が原住民に助けられてる。次回作へのつなぎか
地球まるごと再起動、CGゴジラ三部作開戦!
日本特撮を代表する大怪獣ゴジラを長編CGアニメ映画、
しかも三部作で描くというプロジェクトの第1弾。
劇場鑑賞はしていたものの、これまでレビューを書いていなかった。
せっかく最終作も公開されたことだし、3作まとめてレビューします。
監督は『シドニアの騎士』『亜人』の静野孔文&瀬下寛之、
脚本は『魔法少女まどか☆マギカ』の虚淵玄
……とは書いてみたが、アニメに疎い自分はどの作品も未見。
ゴジラファンのはしくれとして気になっていた作品ではあるが、
CGアニメしかもSF設定という従来と全く異なるアプローチ。
「従来とは多少別物でも面白けりゃ良いか」くらいに割り切って鑑賞。
...
しかし、意外やと言うのも妙だが、ゴジラの設定自体は
原作をかなりリスペクトしたものになっていたと思う。
まずゴジラの能力スペックは歴代最強級と言って良い。
強力な熱線にくわえ、物理攻撃すら無効にする電磁バリアを常時展開。
さらに2万年成長し続けた“ゴジラ・アース”は、その圧倒的体躯も
さることながら、尻尾をひと薙ぎするだけで
四方数キロを
破壊し尽くす絶望的なまでのパワーを見せつける。
この“ゴジラ・アース”の面構えも、単なる化物では無く、
東洋の龍のような老練さと神秘性が漂う風貌が気に入った。
「環境破壊が起因で出現」「植物に似た性質」「2万年死滅せず成長」
などの特徴も含めると、今回のゴジラが地球生命に根付いた一種の神、
人類にとっての破壊神、地球にとっての守護神という印象を受ける。
また、アニメでやる以上、期待するのはアニメでしか不可能な表現。
“ゴジラ・アース”の300m超という破格のスケールの表現や、
生身の人間が小型戦闘機でゴジラに接近して戦う等の
シーンは、やはりアニメでしか表現できないだろう。
歴代シリーズの特徴を尊重しつつ、アニメでしか表現
不可能なゴジラ映画を造り上げようとしている点は嬉しい限り。
...
しかしながら……
『怪獣惑星』というタイトルを聞いて連想したのはゴジラ以外の
怪獣の出現だが、黒い翼竜くらいしか登場しないのは拍子抜け。
「ゴジラに生態を寄せることで環境に適応した」と設定がある以上は
外形や色合いに多くのバリエーションは望めないが、画ヅラは寂しい。
だが最大の不満点はキャラクター描写の不足だ。
いや、主人公ハルオについては、ゴジラを憎む動機は描けていたと感じる。
まず「幼少時に両親を殺された」だけで動機を終わらせていない点がいい。
資源の枯渇によって人類は疲弊し、口減らしの為に弱者が追放されている。
ハルオは、親のみならず人類の人間性すらゴジラに奪われたと憎悪している。
問題は他のキャラクターだ。
数が多い上に、思想の違いにもとづく関係性が複雑すぎる。
異星人2種族・エクシフとビルサルドは外見が地球人と
あまり変わらないし顔が似ているしでゴチャゴチャするし、
特にビルサルドは「わざわざ異星人として出す必要が
あったのか」と首を傾げる程度の描き分けに留まっている。
個より全体、自然よりテクノロジーを重んじるビルサルドは、
地球の過激派の軍人とかでも代用が利きそうに思えるんである。
(まあ20世紀末には無いナノテクや人類を地球から脱出させる
技術を与えるという物語上の割振りもあったのかもだが)
他のキャラもメトフィエスとマーティン以外は薄味な印象。
例えば、ハルオと対立していながら最後に
囮として死ぬリーランドというキャラがいたが、
彼の背景やハルオとの関係の描き方が中途半端で、
英雄的な最後も唐突な心変わりのように感じた。
...
120分ならまだしも90分というタイトな上映時間で、
地球奪還までの背景・ゴジラとの対決・2万年後の地球を
描きつつ、各キャラの関係性や思想の違いも描くというのは
厳しかったかとは思うが、各キャラへの理解が深まらないと
感情移入もしづらいし、エモーショナルにもなりづらい。
しかし、ハードな終末SF設定やハルオのキャラ、そして最後の
ゴジラの圧倒的存在感で、次回作を観たいと思わせる
出来だったかな。3.25判定くらいでの観て損ナシ。
<2017/11/25鑑賞>
ウーン(゚-゚)
うーん、なんとも微妙
面白くないとは言わんが…
CGアニメーションとして描かれるゴジラ最新作
ゴジラの脅威に追われ、地球を脱出した人類が地球を再び取り戻すためにゴジラに戦いを挑む。しかし、地球は二万年の月日が流れており…というお話
フライヤーを読んだときに感じた未来ゆえに増えすぎた専門用語・固有名詞はそこまで気にならない(むしろ気にしたら負けか、それともそこを楽しむべきか)
登場人物も名前も全く持って覚えられなかったが、有名な声優たちの声で大体見分けが付くのでそこも安心材料(ハルオ?以外覚えられなかったなぁ…)
最近の映画の問題点でもあるが、こちらのゴジラも3部作前提であるため、話としてはスッキリと終わりはしないし、明らかに続くように終わるのでこれまた単体作品として評価しづらい処か
3部作の1作目としては世界観の説明などを担う当たりで色々と説明セリフなども多かったが、その分続編ではどうなるのか気になるところ
この作品はどうして地球を追われ、再び戻るのか、地球の現状は、ゴジラはどうなったのかという舞台を整える作品だったとも言えるかも
内容としては、ハルオ?のゴジラをひたすら憎んで憎んで仕方ないという気持ちが押し出されているが、あまりにもそれをゴリ押ししているというか…
作戦としては冷静に企んでいるけど、無茶もするし(主人公らしいと言えばそうなのかもしれないが)こんな無茶苦茶なヤツに皆付いていくか?という印象も
他の地球にやってきた宇宙移民?みたいな方々も立ち位置がよく分からんし、作戦としても迫っているとは言え、行き当たりばったりというか、不確定要素が多い中でそんなに無茶な作戦を実行していいのか?などと感じてしまった
今回のゴジラ、通称ゴジラアースはある意味生物感がない質感のようなゴジラになっており、今までのゴジラが好きな方々としては好き嫌いが分かれる処だろう
個人的にはあまり好きでは無い(あくまでも好みの問題)
“ゴジラ”というキャラクターをアレンジして新たな形のゴジラというモンスターを打ち出す代わりに、“ゴジラ”というキャラクターとしての部分が変化するのがどうにも受け入れられないのかなぁ…
ゴジラなんだけどゴジラじゃない、でもゴジラの新しい形を見せてくれるのも良いことなんだろうし…
という複雑な気持ちです
続編及び続々編では有名なあの怪獣たちも出るそうですのでその辺を楽しみに3部作通して、どう落とし込むのかにも注目してみようかな
ゴジラがチート過ぎ
ようやく倒したと思ったら、実はそれは亜種で、6倍に成長した本物が現れるとか、なんだかなと思った。強さのインフレには飽き飽き。
ゴジラの造形も良くない。
※2018年9月7日、DVDで再視聴。
事前にネタバレしていたので期待しないで観ました
ゴジラとのバトルは結構楽しめました
そこに至るまでの人類側のパートが全然面白くないのは残念でした
謎の専門用語とか意味深な会話とか全て映画を雰囲気を盛り上げるフレーバーなのであまり気にしなかったです
人類側の揉め事が盛り上がっていくのか
三部作なので全てを観ればハッキリすると思いますが
今作ではゴジラ(成長したミニラ)を犠牲はでつつもしっかり倒して、二万年育っちゃったゴジラが登場して壊滅からの地球で生き延びていた人登場からの次回作はメカゴジラ!
しかしこっちもネタバレしているので、期待しないでレンタルが開始されるまで待ちます
既視感と色んなSF 物からの剽窃だけで出来た映画です。
まず、メカニズムデザインがどこかで見たような物ばかり、例えば移民船は宇宙貨物船レムナント6やさよならジュピター、揚陸挺はエイリアンシリーズ、翼竜怪獣はドラゴンスレイヤー、拳銃はスペース1999、パワードスーツはマクロス、などどこかで見た感じのイメージの羅列。
移民船が地球に引き返すのは良しとしても、20年間も旅をしてきたのに、地球への帰還はあっという間なのもいただけない。それなら移民予定地に数日で到着も出来たはずではなかろうか?。
やたらと激アツな主役の意見にはちっとも賛同出来ないし、(GODZILLAを倒すより月面に基地を作って様子を見る方が賢い、という登場人物の意見は激しく同意、この映画で感心したのはここだけ)そもそもこいつの思いつきでたまたまGODZILLAを倒せたからよいが、それなら地球が怪獣の星になる前に倒せるはずでは?と思ってしまい、全く説得力が無い。核爆弾数千発て倒せなかったGODZILLAがなぜ電磁波撹乱で倒せると確信したんだかも良くわからない。
異星人と一緒に宇宙をさまよってたのだから、一人くらい混血になっててもおかしくなさそうだが、何故かそういう事はなさそうだし、絶え間ない飢えに苦しみに耐えきれず、とセリフがあるわりにみんなそこそこの体格だし、細かいところが気になりすぎて感情移入出来ない。死んだ乗組員さえも食料にしてますよーくらいのハードさがないと、果てしない絶望の旅の厳しさは描けないのではないだろうか?。
タイトルバックのオール怪獣に地球が破壊されるところこそ丁寧に描くべきではなかっただろうか?。
全体的な設定は地球の長い午後という名作SF のパクりだし、結局はメカGODZILLAとかのかつてのキャラクター頼みの映画造りをするならもっと知恵を出しあって映画にしないとダメダメです。
0点の映画です。
インターステラー+進撃+その他いろいろ
なんで虚淵玄て人は、同じような展開ばかり書くんだろう。
とにかく絶望、それには理由があり希望とか野心とか今回は文明の発展による栄華の代償とかなんとか
素朴に疑問だが世の中って人間ってそんなものかね?
変に仰々しいテーマなんてとりあえずおいといて娯楽に徹したものは書けないんですかね。
やたら小難しい単語使ってみたり、fatezeroとかもそうだったけど。なんかみていて疲れる、このゴジラもまたしかり
この人笑いがほとんど描けないんだよな、知ってる限りでは。鬱展開ではなかった…かな比較的明るい展開の「楽園追放」も笑えるところは皆無だった。
真面目過ぎるんですかね。あるいは言葉悪いがある意味人格破綻者なの?
とにかく初っぱなから絶望の嵐、年寄りは口べらしとかである星に置いてくわ
まるでいくあてのない宇宙航行を何十年も続けて食うものにも事欠くわ
狭い船内、寒い船内に耐えられず自殺する者はいるわ
なんかもうダウナーになるよゲンナリする。
あまりゴジラや怪獣ものにこだわりはないので面白いならいいけど、こういうはじまりだとイヤ〜な予感しかしない。
なんなの恐怖映画ゴジラ?と考えればいいのホラーと
なんかさ、根本的に考えた方がいいって。物語の作り方を。偉そうなこと言わしてもらうと。
まどかマギカもまた続編がほんとに企画としては進行中でまた虚淵先生のシナリオの完成待ちなんだとしたら…またさやかちゃんいじめはやめてくれ(笑)
だいたい、好きなキャラを追い込んで最後に死なすって。どう考えてもまともじゃねーでしょそんなやり方(虚淵玄は美樹さやかがいちばん好きとなんかで読んだ)
ゴジラと関係ない話してすいません。でも虚淵玄脚本となると、いかにもな流れにだいたいがなるから、比較してしまう。
二作目もみるかもしれないが(劇場には行かない)、なんかこう〜ほんとにすげえ!こんなのみたことない!というラストに持っていってほしい。
真似ばかりしてないで。頼むぜ虚淵さんてば
ちょっと心配な滑り出し
ゴジラ・シリーズ通算第30作(アニゴジ三部作第1部)。
通常スクリーンで鑑賞。
アニメでゴジラ映画を製作することの必要性が感じられませんでした。そうは思いつつも少しは期待していただけに、全体的になんともかんとも微妙な感じに終始していました。
アニメならではの戦闘描写はダイナミックで迫力がありましたが、いかんせんゴジラが殆ど動かない。熱線や尻尾からの電磁衝撃波も炸裂していましたが、あとはゆっくり動くだけ。
予想はしていましたが都市破壊のカタルシスが無い。空港で宇宙船を撃墜したところくらい。森を歩くだけのゴジラなんてチャンピオンまつりの低予算だった頃より酷いのでは?
でも、三部作と云うことなので、早々に結論を出さず長い目で見ることにします。でも、やっぱり心配は心配だなぁ…
第2章にはメカゴジラが登場するみたいだし、もしかしたらモスラもか。何をさておいても取り敢えず、次はめちゃくちゃ動いてくれよ、ゴジラ。よろしくお願いします。
[追記(2019/05/29)]
結末を知った上で観ていると些細な描写が後々の伏線になっていたことに気づかされ、構成力の巧みさに舌を巻きました。
[以降の鑑賞記録]
2018/? ?/? ?:Blu-ray
2019/05/29:Blu-ray
2020/05/02:WOWOWシネマ
※修正(2023/11/02)
突如地上に現れた怪獣に滅亡の危機に晒された人類のもとに故郷の星を追...
突如地上に現れた怪獣に滅亡の危機に晒された人類のもとに故郷の星を追われ放浪する異星人種エクシフ、ビルザルドが飛来、彼らの進んだ科学知識を結集して怪獣と戦うがゴジラを倒すことが出来ず、入植可能な星へ移住すべくアラトラム号で地球を離脱する。20年後、タウ星eへの入植に失敗したアラトラム号はこのまま入植可能な星を探索するか地球に帰還するかの選択に迫られる、という触りだけだととてもゴジラとは思えない導入部分ですが実際全然別物。これでもかとブチ込まれた分厚いSF考証、昆虫のようにブチ殺される兵士達、まるで『スターシップ・トルーパーズ』の続編かのようなハードSFアニメになっています。両親をゴジラに殺され復讐心を滾らせるハルオ大尉、エクシフの神官でハルオの理解者メトフィエス、ハルオの幼馴染でメカに強いユウコ曹長他キャラもきっちり立っていて90分の尺でガッツリ燃える見せ場まで一気に描く異色作。エンドクレジットの後のワンカットはただでさえ独創的な物語をよりカオスに誘うサプライズに満ちていますが、次作のタイトルは『GODZILLA 決戦機動増殖都市』。もはやどんな筋かも見当がつきません。
怪獣惑星っていうかジュラシックパークっていう印象。ゴジラじゃなくて...
怪獣惑星っていうかジュラシックパークっていう印象。ゴジラじゃなくてもいいじゃんという、ゴジラである必要がわからなかった。
まだニューヨークを襲ったゴジラのほうがゴジラへの敬意が感じられた。
アニメのゴジラ
ゴジラを使ってはいるけど、ゴジラはやっぱり特撮がいいかな。個人的には。
ゴジラっていうよりSFファンタジーだった。ゴジラでなくてもいいって感じ。話はまあまあだった。ニトロプラスだなぁって感じで。
破壊神
圧倒された。
作品の世界観も面白く、地球をゴジラから奪回するって設定が新しい。
その作戦に至るまでのスピーディさも見事であるが、しっかりと設定を提示し把握させる脚本を絶賛したい。
既存の生物に当てはまらないゴジラの生態。
それを表現する作画も素晴らしい。
なんたる存在感!
その凶暴さも絶望感も申し分ない…。
続編があるみたいだけど、どんな展開になるのだろうか楽しみだ。
ゴジラとその亜種。
それしか出てこないのも残念ではあるが、メカゴジラの存在とか、新人類とか…続編への期待が膨らむばかりだ。
3Dアニメーションとでも言うのだろうか?
平面だけには見えない人物の作画も、このサバイバルをグッと盛り上げてくれてた。
アニメでもデカさ伝わる
はしご観の2本目。
ゴジラ自体は主役じゃないが、だいたいわかって観に来てる。概ね満足。最後のデカさは鳥肌モノ。状況やミッションが自然に分かりやすく提示されてて好感度高い。ゴジラ筋骨隆々。ゴジラの生物なのに放射能出すとかシールド有るとかよう考えてあるなあ。なんか説得力ある。キャラに感情移入はあまりしなかったな。続編は時間が合えば行こうかなと。たぶん行かない。
悪くない
名古屋ミッドランドシネマでは本日までだったので、最終上映を家族でみました。
評判が悪かったので、期待半分でしたが、意外に悪くない。
確かに序盤では睡魔に襲われることもあったが、中盤から後半にかけての緊迫感はシン・ゴジラにも似たものがあった。
特に、アニメになったことによる動的なアングルとスピード感による迫力はよかったです。
ゴジラの鳴き声はあれど、あのテーマソングがないのはゴジラファンの我が家でも賛否両論。
小さいのを倒したら、おおきなものが出てくるのは戦隊ものと同じだと女房が言ったのには笑ってしまった。
次回作に期待です。
ストーリーが
絵は今どきの絵で綺麗だと思います。
ただストーリーの破綻が最後まで尾を引いてました。
一番笑えたのは20年かけて移動した距離を一瞬で戻れたことか。
大気成分もろくに調べないで有人船を入れたり。
細かいこと言っている割には行動が雑でした。
帰還後最初に出くわしたゴジラより巨大なゴジラが居たのにその痕跡は見つかってないし。
うーん…予告で嫌な予感がしていたが
「シン・ゴジラ」よりはゴジラ愛を感じるけどシナリオが子供っぽ過ぎ。登場人物が生硬過ぎて「シン・ゴジラ」と共通の小っ恥かしい感じかしてしまう。キャラクターもその会話もマジメ過ぎる。どんな状況であっても人間はジョークのひとつも飛ばすもの。だから映画にはコメディリリーフが必要だが、この映画にはそれが全く無い。作劇術として稚拙。
ゴジラ映画のカタルシスは都市の破壊にあるのは自明のことだが、この映画はジャングルで展開するのでその点も欲求不満が溜まる。
ゴジラのフォルムはギャレゴジにいちばん近い重厚なもの。ゴジラの瞳がアップになるが、それがギャレゴジと渡辺謙の目が合うシーンを思い出させる。
怪獣惑星といいながらゴジラと新怪獣以外は活躍せず、カマキラスとドゴラ、ギャオスみたいな怪獣とメカゴジラと呼ばれる兵器がストップモーションで出るだけなのも不満。
続編もこの調子だったらもういいかな。ゴジラファンはオッさん世代も多い。大人の鑑賞に耐える作劇を期待してもいいでしょ。
ゴジラ映画としてみると失敗作
シン・ゴジラのハードルが高すぎるのか、脚本家の技術が無いだけなのか単体作品として見るとこれは頂けなかった。
まず、序盤の主人公の姥捨て反対デモとその鎮圧は入れる必要があったのだろうか?
作品の世界における悲壮さを表す為なのだろうが後味が悪すぎる。
地球に帰還してからも補給の事を考えず行き当たりばったりに行動してるように思えた。
ラストでゴジラを倒したと思ったら、全滅エンドのフラグが立ってもっと巨大なゴジラが現れ希望を打ち砕く展開で主人公だけ生存していたというのも続編前提なので仕方ないのだが、この作品だけで見ると不満が残ってしまう。
迫力あったけど、物語の背景が難しい
戦闘シーンは良いですね。
物語の背景/設定には感情移入しづらいものが多く、「?」感を持ちながら鑑賞していました。
・地球人以外の人型種族と普通に共存している
・20年かけて移動してきた距離を一瞬で引き返せる
・「もし地球にゴジラが残っていたら月にベースを置いて地球には資源採集に行く」みたいな発言もあったけど、最初からそうすれば?と思ったり
そして、完結せずに次回に続く、、、で、不完全燃焼感もありました。三部作だということを事前に知ってから行くべきだったかな。
地球から人類を駆逐した生命進化の頂点
今年はすでに『BLAME!』が上映されているので、ポリゴン・ピクチュアズはとても精力的に作品を制作している印象である。
筆者がポリゴン・ピクチュアズ制作のアニメーションを観るようになったのは劇場版の『亜人-衝動-』からである。
そして東京アニメアワードフェスティバル2015においてTVアニメシリーズの『シドニアの騎士』全12話をオールナイト上映で一気に観てアメリカとは全く異なる100%CGアニメーションの可能性に感動を覚えた。
その後も劇場版『シドニアの騎士』、劇場版『亜人』の残り2作品、TVシリーズ『亜人』第1・2期の全26話、TVシリーズ第2期『シドニアの騎士 第九惑星戦役』全12話、『BLAME!』と相次いで観ている。
最近はアニメの制作会社がポリゴン・ピクチュアズと聞くだけで自然とわくわくしてしまう。
また『魔法少女まどか☆マギカ』や『PSYCHO-PASS サイコパス』など内容に唸ってしまうアニメの脚本を手がけてきた虚淵玄が本作の脚本を担当しているのも嫌が上にも期待を高める。
ゴジラに敗れた人類が地球を捨て宇宙の他の居住可能な惑星を探す旅に出たり、他人種のエクシフやビルサルドを登場させたり、ゴジラ作品でありながら本作をSF色の濃い作品にしているのは、ポリゴン・ピクチュアズの強みを活かす良い展開である。
そしてCGの出来は相変わらず文句のつけようがない。
ただ恒星間移民船アラトラム号で約40回の亜空間航行で20年かけて目的地に到着したものの、ダイチ・タニらのじいさんたちの乗る揚陸艇が爆発したのを契機に、地球まで一気に亜空間航行して戻るという展開はご都合主義的である。
今までの20年は何だったのかといきなり自ら突っ込みネタを提供するようなものである。
揚陸艇の爆発自体も裏がありそうな気もするが、それは後日明らかにされるのかもしれない。
また地球に戻ったら2万年経っていたという設定は話を面白くするためのものだからこれは物語上必要だろう。
本作のゴジラは、見た目は2014年のハリウッド版に近くどっしりと重厚感のある体格で、口から吐く青い光線の凄まじさは『シン・ゴジラ』版のゴジラを連想させる。
また「生命進化の頂点」という裏設定があり、地球上の生命体の中で最も大きくなり、圧倒的に長い寿命を持つ「樹木」に似た外皮を持たせることで、「世界樹」のように神格化する意図があるようだ。
圧倒的な強さを誇るゴジラと知力を尽くした人間との戦闘シーンはよく練られているし、見応えもある。
しかし、ゴジラを倒したと思ったら、それは元祖ゴジラから細胞分裂して増殖したゴジラ・フォリオで、2万年が経過して体高300m、体重10万トンに巨大化した元祖ゴジラが登場して主人公たちが絶望の淵に叩き落とされて物語は終わる。
本作を観るまでは3部作の第1章とは夢にも思っていなかったので、筆者には「ブルータス!お前もか!」の心境であった。
これはポリゴン・ピクチュアズの問題ではなく配給会社である東宝の問題である可能性が高いが、相変わらず3部作であることを積極的に広告しない姿勢には問題がある。
3部作とわかっていると観ない人は確実にいるので、観客動員数を増やすために表明しないのだろうが、全く釈然としない。
主人公のハルオ・サカキに『亜人』でも主役の永井圭の声を務める宮野真守を当て、エクシフのキーパーソンであるメトフィエス役には、『亜人』では戸崎優、『BLAME!』では主役の霧亥を演じた櫻井孝宏を起用しているので、ポリゴン・ピクチュアズ作品常連の声優を使っているなという印象を持った。
またエクシフ教を信奉する宗教集団でもあるエクシフ人を人類より高い位置に耳があり古代日本人のような角髪にした容貌にする一方で、ビルサルド人も額の筋肉感を強調しているのは、見た目ですぐに人類と区別がつくので映像上わかりやすい違いで良い。
なお人類がなぜ地球を捨てるまでに至ったのかを知ることができる本作の前日潭が『GODZILLA 怪獣黙示録』という題名で角川文庫から小説化されている。
1999年のカマキラスのニューヨーク出現から始まる各都市での怪獣被害や、エクシフ・ビルサルドの出現、1948年まで続く破壊神ゴジラへの人類の度重なる敗北などに対して、ハルオの父アキラ・サカキが目撃者にインタビューして聞き出した証言をそれぞれの出来事に関して章立てでまとめた報告書の形式を取っている。
表面的には難民・移民問題や有名無実化した国連の無能ぶりなどゴジラや他の怪獣によってもたらされた被害が述べられているのだが、実際は国際社会が抱える今日的な諸問題が浮き彫りとなっていてなかなか面白い。
本作のはじめで揚陸艇の爆発とともに運命を共にしたダイチ・タニやハルオの母のハルカの証言なども収録されている。
また怪獣たちは地球に害を及ぼす人類を駆逐する自然が生み出した脅威として描写されており、その中で究極の存在がゴジラになっている。
さすがに怪獣たちの中に正義の怪獣モスラの名前はないが、ビオランテやラドン、ヘドラなど歴代ゴジラシリーズで登場した怪獣たちの活躍?も読むことができる。
第2章の『GODZILLA 決戦機動増殖都市』ではビルサルドの開発したメカゴジラが登場しそうだし、あるいはモスラやキングギドラも今後登場するのだろうか?
ハルオを介抱していた新人類の少女に関する謎もおいおい解き明かされていくのだろう。期待したいところである。
3部作の第1章、序破急であれば序に当たるのが本作なので作品単体で評価をするのは正直難しいし、時期尚早のようにも思うが、全編CGアニメーション映画としての質が高いのは明らかだ。
ただ直近の『BLAME!』があらゆる面で文句のない完成度だったため、どうしても比べてしまうせいか本作の満足度は落ちる。
まだ序章
一章だけではゴジラより、ハードSFのオリジナル作品であった。
シン・ゴジラは原点回帰の作品であったが、全く切り口が違う。
しかし、ゴジラに対する恐怖、憎しみはよく伝わってくる。
一章ではゴジラがなぜ、生まれてきたのか等のメッセージは隠されたままである。
2章をみてから、ストーリーの善し悪しを決めてもいいと思う。
全44件中、1~20件目を表示