「よくあるタイプのデスゲーム系サバイバル物でしたが、B級アイドル達によるってところでちょっと楽しめたかも」シンデレラゲーム スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)
よくあるタイプのデスゲーム系サバイバル物でしたが、B級アイドル達によるってところでちょっと楽しめたかも
ゲスいと分かっていてもついつい見てしまう人狼ゲーム等でおなじみのデスゲーム系サバイバル映画でしたが、まあ予想通りと言うか、当然ながら低予算アイドルホラーなんで、普通の映画ファンが見たら見るに堪えないレベルでしたけど、こう言う低予算B級映画は何だかんだで好きなんでね・・・これはこれとして、大して新鮮味は無かったですが、いろいろと酷い部分も含めて、心の中で突っ込みつつもそれなりには楽しんで見れました。
まあ人狼ゲームシリーズ辺りと比べるとやや格落ち感は否めなかったですけどね、勿論バトル・ロワイアル辺りと比べてしまったら話になりません、でも見てしまう、それがデスゲーム系サバイバル映画好きの悲しい性、二番煎じな内容で正直どこかで見た感は拭えなかったし、最後以外は特に驚くような展開にもならなかったので、あまり褒められた内容では無かったですけど・・・。
ただ、無人島に集められた面々が、ゴミクズアイドル達だったと言うのはちょっと面白い設定でした。
もう需要の無い、事務所のお荷物アイドル達、でもここで勝ち抜けば一人だけトップアイドルになれる、人気グループのセンターにもなれる、バラエティー番組のMCも確約、でも勝ち抜けなかった者はその場で処刑と・・・ゲスい、ゲス過ぎる!ゲスの極みですよ、この乙女達が置かれた状況は。
しかしアイドルとはまさしくサバイバルな職業ですから、ある意味リアルと言うか、他人を蹴落として成り上がろうとするその姿が、ゲスい作風と絶妙にマッチ、と言う程の完成度が高い作品では無かったですけど、微妙にアイドルとして売れなさそうな面々を揃えたこともあってか、何だかんだで嫌いではない映画でしたね。
でもカードバトルの設定・手段が、いくらなんでもザル過ぎ(苦笑)、ほぼじゃんけんなんで、こうなると心理戦で魅せるしかないのですが、それもほぼ無く・・・。
いくらなんでもおバカちゃん過ぎる人も多数、だから彼女達は売れなかったのかと、妙に納得はさせられましたが。
それにしても、終盤の設定のブレ幅が凄い、と言うか酷い、これはいくらなんでもなぁ、そうなると根本的にねぇ・・・う~ん、どうなんでしょう、これは・・・。
死に方もワンパターン過ぎたかなぁ。
まあとりあえず、王道アイドル、巨乳系、ロリ系、男装系、他に病んだ人もいたりと、多種多様なアイドルが繰り広げたサバイバルバトルは、アイドルとしての表の顔とは真逆なドロドロとした戦いで、映画の出来は置いといてこれはこれとしてちょっと楽しめました。
知っている俳優は主演の山谷花純と駿河太郎しかいませんでしたが、私は山谷花純が見れればそれで良しと思っていたので問題なし、アイドルとしての本質を見せた「あの」山谷の表情はホント素晴らしかった、ゲスい司会者の駿河太郎もいい感じのゲスっぷりで、ナイス助演でした。
山谷のグループ仲間を演じた関西弁の吉田明加もインパクト大、巨乳アイドルの枕営業してそうな雰囲気も妙にリアルだったなぁ。