手紙は憶えているのレビュー・感想・評価
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すごい展開
話題になっていたので気になってはいたが、どんでん返しの映画だとは知らなくてびっくりした。
ナチスの映画ばかり見ている期間で、たまたま今月末までの配信&ナチス映画&人気だったので見た。
ホロコーストを受けていたという過去があるおじいちゃん2人が、当時自分の家族を殺した特定のナチ党を探し出して復讐するお話。
実行役の主人公のおじいちゃんは認知症で、もう1人が手紙や電話で指示を出すという役割。
同姓同名の4人に会う。
1人目はナチ党ではあったがホロコーストには関わっていない者。
2人目は同性愛者で迫害にあった者。アウシュヴィッツにいた、という話で勘違いして銃で撃ちそうになったが、腕にある囚人番号で判明。少し泣けた。
3人目はナチス軍の料理人で既に死亡していた。息子は警察官だが親の意志を受け継いで(?)ユダヤ人差別主義者。
ちなみにブレイキング・バッドのハンク。嫌な役!
ユダヤ人ってことがバレて犬に噛み殺されそうになったとこ怖かった。ドイツの犬怖くないか?「ブラジルから来た少年」でもドイツの犬怖かった。ピッドブルばっかり。
4人目はついに、、。
出来すぎた展開だけど、映画としてはけっこう面白かった。
出演者はおじいちゃんだらけだけど、実際まだ戦争経験者いるんだもんなぁ。ドイツの戦争犯罪者も他国に逃げて未だに捕まえられていない人もいるそう。上の世代を引き継いで悲惨な歴史を繰り返しませんように🙏と警告してるような映画でした。
老人の静かな復讐劇
老人の静かな復讐劇。タイトルやパッケージからはふんわり系のお話かと思いきや、後味は悪かった。
この映画で考えさせられたことは2つある。
ひとつめは、「私が歴史に対して無知だった」こと。
劇中「アウシュビッツ強制収容所」「クリスタルナハト(水晶の夜)」といった用語が出てきてたが、恥ずかしながら私は詳しく知らなかった。観賞中に軽く調べて、収容所や水晶の夜で大量のユダヤ人が虐殺されていたことを知る。犠牲者の数は何百万と、ふだんのニュースで目にすることがない数字で驚いた。ユダヤ人虐殺の経緯や背景の歴史が気になったので、深堀りして知識をつけたい。
ふたつめは、「重い罪の意識はいくつになっても消えない」こと。
ゼブと老人たちが犯した罪は大量殺人なので、たしかに重い。でも、90歳近くになってまで罪悪感に縛られるものだろうか。さすがに晩年になってまで復讐に拘る必要はないんじゃないかな。ゼブが元収容所の老人を殺すのはやりすぎ。
「あなた人殺しなの?」老人が罪を告白し本名を名乗った時に、家族が驚いてドン引きしてたから老人がかわいそうだった。銃で脅され勇気を出して告白したのに。
もし私の祖父母が戦犯だと告白してきても、私は許せる。
残念だった点も2つある。
ひとつめは、「90歳の認知症とは思えない行動力」だ。
まず、90歳で1日中あちこち遠出したりする体力はないと思う。
それから、認知症のわりに思い出すのが早い。寝て起きたら記憶が飛ぶけど、手紙みたり周りの助言で次の行動を把握するのが手際よすぎる。果てには銃をぶっ放して殺人まで。そもそもあんな老人に平気で銃を売っちゃうのが不思議だ。
90歳で認知症、これを聞いたときヨボヨボで常に物忘れしているような老人を想像したけど違った。
ふたつめな、「救いようのないラスト」。
なにもゼブまで死ぬ必要なかった。まさか自殺して2人とも死亡エンドとは...せめてゼブだけは生きると思ったのだけれど。結局は黒幕のじいさんが復讐を果たして勝ちだったね。良い思いしたのは黒幕のじいさんだけ。
「復讐は正義」みたいな安っぽいメッセージだけが心に残って残念だった。
全体的には暗く決してハッピーな話ではない。
しかし、この映画は歴史に興味を持たせてくれたので感謝している。ナチスドイツやユダヤ人といったキーワードはよく映画で耳にするので、勉強しといて損はない。今後の映画鑑賞のためにも、世界大戦の歴史を勉強することにした。
なにかしら罪を抱えて生きている人は多いだろう。罪を告白されたとき、私は許してやれる人間
になりたい。。タイトルやパッケージからはふんわり系のお話かと思いきや、後味は悪かった。
この映画で考えさせられたことは2つある。
ひとつめは、「私が歴史に対して無知だった」こと。
劇中「アウシュビッツ強制収容所」「クリスタルナハト(水晶の夜)」といった用語が出てきてたが、恥ずかしながら私は詳しく知らなかった。観賞中に軽く調べて、収容所や水晶の夜で大量のユダヤ人が虐殺されていたことを知る。犠牲者の数は何百万と、ふだんのニュースで目にすることがない数字で驚いた。ユダヤ人虐殺の経緯や背景の歴史が気になったので、深堀りして知識をつけたい。
ふたつめは、「重い罪の意識はいくつになっても消えない」こと。
ゼブと老人たちが犯した罪は大量殺人なので、たしかに重い。でも、90歳近くになってまで罪悪感に縛られるものだろうか。さすがに晩年になってまで復讐に拘る必要はないんじゃないかな。ゼブが元収容所の老人を殺すのはやりすぎ。
「あなた人殺しなの?」老人が罪を告白し本名を名乗った時に、家族が驚いてドン引きしてたから老人がかわいそうだった。銃で脅され勇気を出して告白したのに。
もし私の祖父母が戦犯だと告白してきても、私は許せる。
残念だった点も2つある。
ひとつめは、「90歳の認知症とは思えない行動力」だ。
まず、90歳で1日中あちこち遠出したりする体力はないと思う。
それから、認知症のわりに思い出すのが早い。寝て起きたら記憶が飛ぶけど、手紙みたり周りの助言で次の行動を把握するのが手際よすぎる。果てには銃をぶっ放して殺人まで。そもそもあんな老人に平気で銃を売っちゃうのが不思議だ。
90歳で認知症、これを聞いたときヨボヨボで常に物忘れしているような老人を想像したけど違った。
ふたつめな、「救いようのないラスト」。
なにもゼブまで死ぬ必要なかった。まさか自殺して2人とも死亡エンドとは...せめてゼブだけは生きると思ったのだけれど。結局は黒幕のじいさんが復讐を果たして勝ちだったね。良い思いしたのは黒幕のじいさんだけ。
「復讐は正義」みたいな安っぽいメッセージだけが心に残って残念だった。
全体的には暗く決してハッピーな話ではない。
しかし、この映画は歴史に興味を持たせてくれたので感謝している。ナチスドイツやユダヤ人といったキーワードはよく映画で耳にするので、勉強しといて損はない。今後の映画鑑賞のためにも、世界大戦の歴史を勉強することにした。
なにかしら罪を抱えて生きている人は多いだろう。罪を告白されたとき、私は許してやれる人間
になりたい。
カポと言う役職がある。 最初から話のオチ(不謹慎、勘弁して)がそこ...
カポと言う役職がある。
最初から話のオチ(不謹慎、勘弁して)がそこにあると思っていたので、三人目から結末は分かってしまった。しかし、今見終わって、演出家の経歴を見るとその理由が分かった。
アルメニア出身でエジプトに亡命してカナダに現在いるって、どう言ったアイデンティティを持った人物かと言う思いがある。しかし、単純なナショナリズムやナチス批判や反ユダヤ主義ではないと思う。
なお、カポと言うのは、囚人によるブロック責任者で、戦後モサドからナチス同様に粛清の対象になっている。
『夜と霧』をそうやって差別する者すらいる。
さて、日本は『ゆきゆきて、神軍』だけで良いのだろうか?寧ろ、『ゆきゆきて、神軍』だけに留まっているので、日本に於けるナチズムが温存されてしまっている可能性があるんじゃないだろうか?
あらすじは読まずに観ることをおすすめします
騙された。もしかして、グッドマン自身が責任者だったりしない?って思ったけど番号もあるしちゃうかなとか思いきやまさかの逃げるためだったとは…
マックスがなぜゼヴに依頼したか(自分でやらずに)何か裏がありそうやなと思いきや、敵討ちのためやったのね。マックスは待ち望んでいたやろうな。ゼヴは忘れてたんやなくて忘れたかったんやろう。
何年経っても恨みは消えない。あのナチ崇拝者みたいなやつもきっとまだ世界にはたくさんおるんやろうな。ゾッとする。
様々な角度で考えると恐い
このお歳で拳銃、そして復讐がまずは衝撃的です!途中で、ラストが見えてしまうのでそこが残念ですが、でもやはりラストは衝撃的です。
認知症になるまで復讐を待っていたのかな…とか、この歳になっても復讐は終わらないなど様々な角度で考えると恐いです。
ホロコーストとサスペンス
物忘れがひどいゼブは友人マックスの手紙を頼りに、家族を殺したナチスへの復讐へと旅立つ。
おじいちゃんということでおぼつかない感じがハラハラ感を増している。
認知症が故に自分自身がナチスの一員だったという展開には驚いた。
旅の中で、ユダヤ人だけでなくドイツの同性愛者もホロコーストの対象であったこと。未だにナチスを崇拝する人もいたりと学ぶことがあった。
老人ホームで再会し共にアウシュビッツ の生存者だったゼブとマックス...
老人ホームで再会し共にアウシュビッツ
の生存者だったゼブとマックス。
身体の自由が効かないマックスは
司令塔として手紙や電話で指示を出す。
また実行役として認知症を患っている
ゼブが老人ホームを抜け出し
ユダヤ人の名を借り生きている
ルディコランダーという
4人まで絞った候補者に
復讐に行く。ある意味では
冒険物語でもあるのだが
この旅にはもう一つの
意味がありそれが最後に
分かる。衝撃的で
見た後は呆然としてしまった。
"彼"はこの復讐で少しは救われたのか
と考えてみたのだがきっと
この先も傷付いた心は
癒えることはなく失った
家族への悲しみを背負い続けて行くの
だろう、そして今までも辛い想いを
抱え復讐に人生を捧げ生きてきたのかと思うと
心苦しい。
悲劇か因果応報か
なんとなく、
主人公が何かあるんだろうとは思って観てたけど、
切なかった。
主人公をけしかけた車椅子の老人も何かあるんだうとは思ってたけど…
主人公がずっと言い続けていた、
「家族を殺された」「許さない」
苦しみながら訴えてた言葉が本当は自分が犯した罪への言葉だったとは…
アウシュビッツでの出来事は、ドイツ人、ユダヤ人にとって今も消える事はない悲劇なんだろう。
当時、鬼のような振る舞いをしていたナチス達も年老いて時代が変わり、自分の過去から逃げるように生活している。
でも、ユダヤ人は忘れない。
ストーリーの中で、主人公の息子やアウシュビッツで共に管理者として働いてた同僚の娘と孫をわざわざ登場させ、
最後、お互いの家族の前で自分の過ち、罪を告白させられ、
死んでしまうところが、
因果応報を思わせた。
罪のない家族(ユダヤ人)を目の前で殺された
罪を隠して生きていた老人(ナチス)は、結局、大切な家族に隠していた過去を知られ、殺害され、自殺
歴史をやり直す事はできない
悲劇の先には悲劇しか起きないのだから、
やっぱり世界は平和な方がいい。
ゼンブうーそさ♪
目覚める度に「ルース!」と妻の名前を呼んでしまうゼヴ・グットマン(プラマー)。認知症の度合いが進んでいて、家族も気がかりだ。ホームで車椅子のマックス(マーティン・ランドー)がゼヴに対して手紙を渡し、決行するんだなと確認する。十分な金と手紙をもとにゼヴは一人で旅立つのだった。
アウシュヴィッツで家族を殺した男オットー・ヴァリッシュは名前“ルディ・コランダー”と変えてアメリカに潜伏。戦後70年も経っていて、仮に戦争犯罪人として裁かれることになったとしても、高齢のために死んでしまうかもしれない。そうなっては復讐できないのだ。マックスが調べ上げたルディという人物は4人いて、一人ずつ本人かどうか確かめ、射殺するのがゼヴの使命だった。
最初のルディ(ガンツ)は全く違っていた。カナダに渡り2番目の男も探し当てるが違っていた。3番目の男を訪ねたとき、ルディはすでに死亡していることが判明する。警察官である息子はルディの遺品を見せようとゼヴに丁寧に応対し、ナチの関連グッズを見せつける。ところが、ゼヴがユダヤ人であることがわかると、態度が急変する。彼もナチ信奉者であったため、ユダヤ人迫害は正しかったと主張する。恐ろしくなったゼヴは小便をちびるものの、買った拳銃で犬とルディの息子を射殺するのだった。
最後のルディ。彼こそがオットーに違いないと、確信をもって訪問するゼヴ。声にも聞き覚えがあったゼヴは「本名を言え!貴様がオットーだ」と強迫するが、ルディは「違う。本名はクニベルト・シュトルムだ」とゼヴを諭すように語り出す。ゼヴの左腕には囚人の番号がしっかり彫られていたのだが、ルディもまた続きの番号が彫られていたのだ。ゼヴこそがオットー・ヴァリッシュであり、ルディとともにドイツから逃げるためにユダヤ人のふりをしていたことが明かされる。しかし、つい発砲してルディを射殺。自分がオットーだと気づいて、こめかみに銃口を当てるゼヴ。そして自害した・・・
全てはマックスが仕組んだこと。ヴァリッシュとシュトルムに復讐を果たすために、すっかり過去を忘れているゼヴを利用して2人とも殺害しようと手紙を認めたのだ。最後のどんでん返しは凄くビックリさせられるが、いくら認知症といえども過去の自分のことは憶えているだろうに。ちょっと出来すぎ。
認知症老人の復讐劇
ゼブは認知症である。
起きるたびに亡くなった妻の名前を呼び、今自分がいるところがどこか分からなくなるほどの。
老人ホームにはアウシュビッツ時代の同志マックスがおり、マックスとゼブの家族を殺し、ユダヤ人の名を借りて生き延びている元ナチスの男ルディ・コランダーを探すために旅に出る。
マックスはホームから出られないために、司令塔として4人の候補者をどのようなルートで会いにいくかをゼブに手紙として託す。
ゼブは認知症なので、ことあるごとに記憶をなくし、その度に妻を呼ぶ最初に戻ってしまう。
それをルディ・コランダー探しに引き戻すのがこの手紙なのだ。
認知症の老人が4人の候補を一人一人あたっていくのだが、徘徊老人の行方不明者として捜索願が出されている上、銃を携帯しているため、国境越えや警察と関わるタイミングでいつ見つかるのかとヒヤヒヤする。
そもそも90歳のご老体では歩き方も話し方もよぼよぼとして落ち着かない。
ラストのストーリー展開については、ラスト5分の衝撃!となっていたので、ある程度予想がついたが、認知症とは進行するとここまで人間を変えるのかと少しだけ怖くなった。
復讐劇ではあるが淡々と、美しいピアノの音色と進んでいき、認知症でもピアノはおぼつかなく弾けるんだなぁ、アウシュビッツにいたはずなのにこんなにうまくなるほどピアノを習えるもんなのかな、と違和感を持ったのが最初だったが、最後までどういう展開をして終わらせてくれるのか楽しみではあった。
邦題が手紙は覚えている、だが、実際にはrememberだけなので、また邦題ダサいマジックだなぁと思いながらも、手紙がこの話の鍵にはなっているので仕方ないのかもしれない。
どんでん返し
主人公のゼフは認知症だが、友人のマックスからナチの戦犯を探し出して殺害するように頼まれ、旅に出る。そして探し出した戦犯と話をする中で自分もナチである事を思い出し、自殺してしまう。
戦争の記憶と認知症
厄介な主題だ。戦争の記憶は忘れられること無く引き継がれなければいけない、二度と悲劇を繰り返さないために。
この作品は戦争被害者である二人の老人が加害者への復讐を行うもの。
厄介なのはそのうちの一人が認知症であること。
昨日の記憶も定かで無いような老人が手紙とわずかな記憶に頼って計画を実行していく。
非常に危うい。
危ういと思っていたら、案の定、事件が。
はじめのうちはその危うさがユーモアに包まれていくかと思っていたが、アウシュビッツは甘くはなかったということか。
最後は悲劇だ。戦争の罪深さ。
とても面白かった
おじいちゃんが痴呆と戦いながら暗殺に励むのが面白すぎる。ただ、彼を操っていた老人が主人公こそが仇であったというのはいくら痴呆が進んでいても無理があるのではないだろうか。真実だからこそ、ボケてていてもそこに向かえると思うので、真実を歪めていて、果たしてそんなに従うのだろうかと疑問だった。
恫喝されておしっこをもらしたり、買い物にいくのも一苦労であるなど老人ならではの困難が描かれていてとてもよかった。
共にプロック責任者だ
映画「手紙は憶えている」(アトム・エゴヤン監督)から。
偶然にも、映画「ヒットラーの忘れ物」を鑑賞した後なので、
ナチスへの復讐をテーマにした作品が重なり、驚いた。
ヨーロッパでは、第二次世界大戦に絡んだ作品は、
必ずと言っていいほど「ナチス」の非道さと、
それをいつまでも忘れず、復讐に燃える人々が描かれる。
それも、ドイツ国が合作として関わることが多いから不思議だ。
さて、今回の作品を思い出すためには、2つのフレーズを用意した。
作品最後のシーンに登場する、
「いつか君が訪ねてくると思った」と「共にプロック責任者だ」。
そして「君は自分を『狼』(ゼヴ)と名付けた」で真実が明かされる。
愛する人、大切な家族を殺された記憶が、今もなお残っているし、
ナチスへの復讐とは、こうも根強く残っているのか、
その為には、驚くほど綿密に計画されているものなのか、
トリックが分かってから観直すと、また新しい発見があるのも本作。
どの時点で、見破れるか、これまた映画の楽しみである。
サスペンス作品の醍醐味はここにある、と言っても過言では無い。
悪くはないけど…
衝撃のラストとか書いてあったわりには予測の範囲内かなぁ
要するにマックスの狙いはあの2人の同士討ちてことか
ゼヴの認知症を利用し、同じ捕虜と偽りもう1人の仇を仇に探させるとは…執念である
そこに行き着くまではほぼ淡々としており、若干の眠気も…
認知症も進行、体力的なハラハラもありつつもそこまで緊迫感はない。
この物語はどこに行き着くのかと思いきや、そう来たか!とはなるものの予想外とまではいかず、盛り上がりにかける(わざとあんな風にしたかもだけど)
面白くないわけではないし、オチが分かった上で見るのも面白いかもしれない。でもそこまででもない。そんな映画だ
他の人のレビューから
戦争の傷跡やそういった記憶や歴史を実際に知る人物が減っているなか、こういった物語は大事なのかもしれないですね
そこまでの考えにはいたらなかった…
まさかの展開!ヘッドショット描写がPG12
認知症を患う老人の犯人探しはコメディになるかと思ったらさながらメメントのように。
警官を銃撃したシーンはなかなかの迫力。シェパードが撃たれて死んでしまうのは悲しい。
銃の扱いに慣れている理由は後に明らかに。
最後のどんでん返しはやられた。
全てはマックスの目論見通りに。
ブルーノガンツの老けメイクが人工的過ぎ。
気になってました
90才の恐れるもののないお爺ちゃんが何十年も前の復讐をするという設定が気になってました。
認知症も抱えていて何度も忘れてしまい物凄くシュールだが、復讐を遂げようとする執念や、復讐相手と間違えた人々との心の触れ合いや、徐々に気力に満ちピアノを引けた現役を取り戻していく。
しかし最後の実は復讐相手は自分だったという落ちはあり得そうだが、それまでの仮定で何故思い出さなかったのだろうか。大量殺人が役割の分担されすぎて生々しく強い記憶にならなかったために、思い出せなかったのだろうか、微妙に引っ掛かります。流れが自然ではないといいますか。
もっと落ちへの伏線としてゼブが何か嫌なものを思い出す様子を見せるべきではなかったのかと思います。
邦題が素晴らしい
邦題の「手紙は憶えている」は終始ゼヴが物忘れをし易い為に、この手紙は憶えている。と言うのはまあ観ればわかると言う感じでしたが、ゼヴがオットーヴァリッシュ本人だと言うことが判明した後の最後の最後にマックスが被害者でありその後オットーヴァリッシュの顔写真と手紙という場面で「手紙は憶えている」なんだ!と震えました。
原題のrememberもいいけど日本人向けではこの邦題が良かった。
ネタバレなしで見るべし。
ミステリーに疎いので、全然先を予想できずに見ていてまんまと、え??まじ???うそやん!!!、と、うなりました。
その驚きによってぶわっと好感度が増したわたくしでした。よって、ぜひとも未見の方はネタバレなしでご覧になられますように。
ホロコーストとナチスドイツとユダヤ人についての予備知識はあった方がいいと思います。
以下、結末を知っている体での感想です。
クリストファープラマー主演ね、ホロコーストものね、京都シネマ名画リレーにかかったんね、ほなみよかな。その程度の興味で見ました。東宝系のシネコンでかかっていた時はまったく気付かずのスルーでした。
「最愛の妻ルースが死んだ。だが、90歳のゼヴはそれすら覚えていられない程、もの忘れがひどくなった。ある日彼は友人のマックスから1通の手紙を託される。『覚えているか?ルース亡きあと誓ったことを。君が忘れても大丈夫なように、全てを手紙に書いた。その約束を果たしてほしい―』2人はアウシュヴィッツ収容所の生存者で、70年前に大切な家族をナチスの兵士に殺されていた。そしてその兵士は身分を偽り、今も生きているという。犯人の名は“ルディ・コランダー”。容疑者は4名まで絞り込まれていた。体が不自由なマックスに代わり、ゼヴはたった1人での復讐を決意し、託された手紙と、かすかな記憶だけを頼りに旅立つ。だが、彼を待ち受けていたのは人生を覆すほどの衝撃の真実だった―」
↑あらすじは上記の通り(公式HPより引用)
あらすじを信じ、フンフンなるほど、そっかつらいね大変だったねという感じで見進めていきました。
ゼヴは自分がユダヤ人でルディ・コランダーに家族を殺されたアウシュビッツの生き残りだと思っていたわけです。
当然観客も、家族もそう思っていたわけですよ。
なのに、実は認知症だからぜーーーーんぶ忘れていたけどゼヴこそがルディ・コランダーであり、マックスの家族を殺したナチス戦犯だったんです。
ゼヴ自身の復讐だったはずが、実はマックスによるゼヴことルディ・コランダーへの復讐だったわけです。
認知症って!!!恐ろしいです。
ナチスドイツの兵士だった自分が、殺したユダヤ人の身分を盗んで(囚人番号も腕に彫って)、同僚(この人が四人目の容疑者で)と共にアメリカに逃れた。その後、ユダヤ人として生き続けるうちに老いて、記憶があやふやになって、ついにはナチス兵士だったことを完全に忘れるにいたった。その事を覚えていた本物のユダヤ人マックスに復讐された。
最後に殺された元同僚とゼヴの子供たちのその後って、どんな感じなんだろうね。
自分自身もユダヤ人として育ったわけでしょ?きっと。少なくともゼヴの息子はユダヤ文化の中にいます。
そんな息子が、実は父は元ナチだったと知ったわけです。どんな気持ちでこれからを生きていくのかな。
マックスは容疑者の4人をどういう意図で選択したのでしょうね。
最後の1人はわかる。ルディ・コランダーと共に殺してしまいたかったのでしょうから。
最初の1人(元ナチ軍属・でもアウシュビッツにはいない)もわからなくはない。
3人め(本人死亡しており対応したのはネオナチの息子)も分からなくはない。
わからないのは2人目です。囚人にされていた同性愛者のドイツ系の人でしょ。この人にマックスはどういう意図をこめたのでしょう。
ゼヴを含めて4人とも元ルディ・コランダーだからってことでしょうか。
本命がゼヴって事以外は本当のことだけなのかもしれません。
電車で出会った男の子、病院で出会った女の子とのゼネレーションギャップ満載の交流が可愛らしかったです。
ミステリーの醍醐味なんでしょうね・・・こういうのがね。
ラストに若い頃のプラマーの写真が使われていてね、ああ、説得力!とか思いました。
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