「悲劇か因果応報か」手紙は憶えている とろりさんの映画レビュー(感想・評価)
悲劇か因果応報か
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なんとなく、
主人公が何かあるんだろうとは思って観てたけど、
切なかった。
主人公をけしかけた車椅子の老人も何かあるんだうとは思ってたけど…
主人公がずっと言い続けていた、
「家族を殺された」「許さない」
苦しみながら訴えてた言葉が本当は自分が犯した罪への言葉だったとは…
アウシュビッツでの出来事は、ドイツ人、ユダヤ人にとって今も消える事はない悲劇なんだろう。
当時、鬼のような振る舞いをしていたナチス達も年老いて時代が変わり、自分の過去から逃げるように生活している。
でも、ユダヤ人は忘れない。
ストーリーの中で、主人公の息子やアウシュビッツで共に管理者として働いてた同僚の娘と孫をわざわざ登場させ、
最後、お互いの家族の前で自分の過ち、罪を告白させられ、
死んでしまうところが、
因果応報を思わせた。
罪のない家族(ユダヤ人)を目の前で殺された
罪を隠して生きていた老人(ナチス)は、結局、大切な家族に隠していた過去を知られ、殺害され、自殺
歴史をやり直す事はできない
悲劇の先には悲劇しか起きないのだから、
やっぱり世界は平和な方がいい。
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