「戦争責任に終わりなんてない…。」手紙は憶えている ガーコさんの映画レビュー(感想・評価)
戦争責任に終わりなんてない…。
ずっと観たかった映画の一つ。
最後の最後に待ち受ける衝撃的な結末に、涙が止まりませんでした。
認知症を患う90歳の老人は、第二次大戦中にユダヤ人捕虜だった悲しい過去を持つ男。
ナチに家族を殺された復讐を果たすために、認知症でありながらも容疑者を求めて長い長い旅出ます。
寝むるとすべての記憶を忘れてしまう彼にとって、常に肌身離さず持ち歩いている手紙が命綱。
手紙を頼りに目的の為に、不安定な体を必死に動かしながら犯人の元に歩んでゆきますが、最後でまさかの衝撃的結末…。
全てを忘れた男に待ち受ける、悲劇の幕引きとなりました。
ミステリーでもあり、歴史物でもある、両方の面から楽しめる作品。
この作品は、ずっと心に残るものとなる気がします…。
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