「いや、おかしいだろ・・・」リバイバル　妻は二度殺される　kossyさんの映画レビュー（感想・評価）

　スマホにギョンリムママと名前を登録してるところからして、夫婦仲は冷え切ってるんじゃないかと想像したけど、それほどでもなかった。殺されて1年経っても登録抹消されてないし、娘ギョンリムがバイオリンで海外留学するというんだから、2人とも娘を溺愛していたんですね。

　弁護士と医者という夫婦。さすがに製薬会社に転職するというドンホは弁護士らしくなかったし、医者である妻ヨンスにしても自分の脚を縫合するシーン以外は医者らしくない。どこかチグハグな部分が目立ってしまったけど、元刑事であるというト・ジェヒョン（ペ・ソンウ）にしても元刑事らしさがなかった。

　こんな職業設定のストーリーにのめり込めなかったのですが、偶然1年前の妻から電話がかかってくる展開は『オーロラの彼方へ』を想起させてくれたし、少しずつ状況が変化するところはワクワク。妻殺しの犯人にさせられたり、元刑事に追われたり・・・政治家候補の男が怪しいのはわかってたけどさ。

　2014年と2015年の交錯。太陽フレアが原因という設定もいいけど、両年代で同時に進行するアクションシーンは腑に落ちない。しかも、血の付着したナイフなんて、まだ殺してないんだから物的証拠とならないでしょ？明らかに矛盾。両ドンホが活躍するクライマックスの展開はわけわからん。