劇場公開日 2016年11月19日

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「独特なテンポとカット割りで 行き過ぎた大人の恋を描く」胸騒ぎのシチリア いけいさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5独特なテンポとカット割りで 行き過ぎた大人の恋を描く

2024年11月1日
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鑑賞方法:VOD

ルカ・グァダニーノ監督作品ということと、シチリアが舞台の大人の恋愛劇ということで期待マックスで鑑賞。本監督の「君の名前で僕を呼んで」が個人的には大好きな作品で、その他作品も観あさっているのだが、以降なかなか期待通りの作品に当たらない。
そんな中、本作は冒頭から独特なテンポとカット割りがとても印象的で期待は高まる。きれいな景色も良いし、シーンを選ばず常に明るい音楽も小気味良い。そしてレイフ・ファインズのぶっ飛びキャラや独りダンスもただただ笑えるし、ダコタ・ジョンソンの気だるいキラキラ感もかなりヤバくて二重丸。
しかし、後半にかけてにわかに不穏な空気が漂い始め…。何だか共感できるようなできないような、結局本作も全体を通して観ると微妙な感じに。
だんだん本監督の趣向がみえてきた気がする。
ところで最後のペンの涙の訳は?

いけい