関ヶ原のレビュー・感想・評価
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脚本&監督の力不足
原作未読でそこそこ歴史的内容は知って鑑賞。話をすすめる事に一緒懸命で観客そっちのけ。
登場人物が多すぎるのは仕方ないが、誰がどの役なのかが頭に入ってこない。
最初に登場した段階で名前が出たとしても、一度紹介されただけで顔と名前が憶えきれない。
もう後半の戦いに突入すると、どちら側の人間が喋っているのかも理解できない。誰かどちら側の人間なのか理解出来ないので感情移入もできない。
豪華役者陣は大変頑張っておりましたが、、残念すぎる映画です。
この映画の一番の重要と思われる、大谷刑部陣がやられた事をしった、三成の咆哮ですら、なんの感情も揺さぶられない。しかも咆哮する三成アップするならともかくカメラ上空に引いて行かれては表情もつかめない。
多分岡田君がすごくいい顔してたはずだよ、あそこ。
主役である三成にすら感情移入する場面が乏しいすぎる。
大した仕事もしない謎の女忍者の場面全部削って他の登場人物にも少し時間割けよと思う。完全いらない登場人物。
あとセリフ何言ってるのかわからない場面が多すぎて困る
そこは最低限クリアしないと
せめて字幕とかつけなさい
役者さんの頑張りに☆2つです
壮大な時代劇だが・・・
豪華キャストの駄作
つわものどもが夢のあと
鑑賞前の方々に注意書き。
原田眞人監督作品のレビューでは毎回書いてる
気もするが、字幕が欲しいくらいにセリフが速い。
しかも言葉は(多分)戦国時代そのままなので、
正直ところどころ言葉の理解が追っつかない。
おまけに僕はそんなに歴史に詳しくもない。
ザックリとは合戦の経緯を調べていたからまだ
良かったが、全くの予習無しで観るのはオススメしない。
逆に――
各人物の背景や合戦の経緯を知る人ほど本作を
楽しめると思うし、本作をフルに楽しめたら
無茶苦茶に楽しかったろうと悔しく思う。
しかし、それでも面白い!
セリフもカットも大量かつ高速テンポ、
おまけに言葉も当時のままというのは、
観客もそれなりの集中力で挑む必要があるが、
ハマればまさに歴史の真っ只中に放り込まれた
ようなリアリティと緊迫感を感じることができる。
...
物語は大きく3部構成。
秀吉の死の前後で三成・家康らの関係を描く序盤、
互いの勢力を奪い合う智略合戦を描く中盤を経て、
終盤1時間、天下分け目の大決戦へと雪崩れ込む。
序盤~中盤は前述通り難易度が高いが、
万を持しての関ヶ原の合戦は流石の見応え!
槍で刺さずに押し合いへし合い2mの距離から
射たれる火縄を木盾で防ぎ頸や太股の動脈を
掻き斬り馬乗りになって殴り合う、ケレン味より
リアリティを重視した、泥臭く混乱極まる合戦模様。
弩(いしゆみ)で敵を次々射ながら進むシーンや、
敵味方が入り乱れる戦場のド真ん中を、将たちが
火縄や弓で狙われつつ馬を駆るシーンなど、
ヒリつくような緊迫感のある演出も新鮮だ。
...
だが、最後の戦いが盛り上がるのはやはり
登場人物が魅力的に描かれているからこそ。
徳川家康の狡猾さはまさに“狸”(体型も)。
同情し、賞賛し、媚び、脅し、天下獲りの
為にあらゆる顔を使い分けて相手を化かし、
自分の“手駒”として引き入れようとする。
対する石田三成の行動基準は常に『義を貫くか否か』だ。
嘘で相手を籠絡(ろうらく)することや、
夜討ちなどの卑怯な手段を彼は極端に嫌う。
戦に勝つ為に必要だと諭しても『正義を
持って勝たねば意味がない』と聞き入れない。
その実直さが多くの将を惹き付ける魅力であり、
一方では「こいつは勝ち戦を逃している」
と疎まれる理由でもあったのだろう。
劇中の言葉通り、三成の生き様は純粋過ぎた。
そんな三成を支える島左近が漢気溢れまくり!
三成の良き理解者だが、清濁併せ呑むだけの
器量がある。血気に逸(はや)る三成を諌める
冷静さもありながら、いざ戰場に出れば
鬼気迫る強さを見せるというシブ過ぎる男。
他全員については書ききれないが……
身分や素性に拘らず“生き方”で人を見る
三成と互いに心を惹かれていく忍・初芽、
家康の冷徹さと三成の熱さとで揺れる小早川秀秋、
病を押して戰に臨み、盟友の心痛をも気遣った大谷刑部、
卑怯者だが最後に命懸けで“やりたいこと”をやった赤耳、
忘れ難いキャラクターは数多かった。
...
終盤で印象的だった言葉……『大一大万大吉』。
ここでの”大”は天下の事を意味しているそうで、
『一人が万民の、万民が一人のために尽くせば、
天下が幸福になれる』という意味なのだとか。
……まったく、どこまでロマンチストなのか?
三成の語る正義はまるで僕らが幼い頃に
憧れた古き良きヒーローのような正義だ。
いつかは憧れていたが、歳を重ねる内に
「世の中そう単純なもんじゃなかったのさ」
と自嘲気味に笑いながら諦めてしまった正義だ。
実際の世の中は非情である。
正義が勝つのではない。勝者が正義である。
家康のように勝者が敗者を悪し様に書けば、
それがそのまま正史として後世に伝えられ、
傍目には善か悪かの単純な図式としてしか
見られなくなる。それが戦の常である。
(家康が知略を尽くしてもぎとった勝利も、
その後300年の太平を思えば決して悪ではない)
だけどやっぱり……
実際の三成が本当にこんな人物だったのなら……
彼の、甘っちょろくて、そして優しい夢が、
非情な世の中でどこまで通用するのかを
見てみたかったとも思う。
...
つわものどもが夢のあと。
そう芭蕉が詠んだのはまた別の戦場跡らしいが、
関ヶ原合戦場は今現在も野っ原のままだそうな。
あれだけ熱く生きても、残るは夏草ばかりとは、
人の夢とはまったく儚いもの。
だがこうして姿形は消えてしまっても、
彼等の想いを忘れまいとした人々が物語を
語り継ぎ、その物語がこうして何百年後の
人々をも惹き付けてきたという事実には、
なんとも不思議な感慨を覚えずにいられない。
<2017.8.26鑑賞>
歴史好き以外にはきつい
この時代の歴史に精通しているひとなら、おもしろいと感じるのかもしれませんが、少なくとも歴史を教科書でやった…くらいでは理解できないと思います。
言葉も理解しにくいものが多々あり、それに訛りが加わればほとんど異国語です。
重厚な感じをだすためとはいえ、全体的に暗い。
日本人なら関ヶ原の結末は誰もが知るところ。
後味の悪いラストは、やはり後味が悪いまま…。
冒頭筆者と思われる人物が登場する部分があり、時折入るナレーションも恐らく筆者となれば、最後ももう少し絡んでもよかったのではないかと。
原作は読んでいませんが、映画の方は結局この作品が伝えたかったことが全く伝わってこず、周りの人もちらちらと時間を気にする素振りが見られ…。
エンドロールとともに、一斉に席をたって帰っていく人たちに苦笑。
よほどの歴史オタク以外は、観賞時間が苦痛な時間となるかもしれません。
事前学習が必要
原作を台無しにした超大作
司馬遼太郎3巻の大作を映画にまとめるのは無理がある。とはいえ実績のある監督だけに期待値は高かった。しかし実際は気になる点がいつくかあり、観終わったあとの満足度は総じて低い。2時間半あまりの中に無理矢理入れ込んだ感が否めず、映画自体、金をかけたと思われる割に雑な作りである。
①展開が早い上に、背景などの説明がほとんどないので、司馬遼太郎の原作を読んでいないと理解は難しい。歴史的知識がない人にとっては、ただ長いだけの退屈な映画にすぎない。
②原作で大事な役割を演じた人物や場面の描写が省かれたり、そもそも登場しなかったりして、見せ場にかける。
・家康の野心を見抜く前田利家の描かれ方が薄い。
・大谷吉継が三成の出兵を諌める場面がない。
・直江状は出てこない(そもそも景勝が登場しない)。
・小山評定や、それにまつわる各武将のエピソードは全くでてこない。
・鳥居元忠が守る伏見城の攻防も出てこない。
結局、制作者は関ヶ原のチャンバラをド派手に見せたかったのだろうが、関ヶ原は、天下分け目の権謀術数や、東西いずれにつくべきかの心理描写などが醍醐味なのであって、原作からかなりかけ離れた感じがして残念である。
②役所広司の名演や平岳大の熱演には魅了されたが、何れの役者もセリフのあいだにいわゆる「間」がないので、セリフを味わう余韻がなく、とても頭がついていかない。しかも、方言が多すぎて、何を言っているのかわからない場面がある。島津の薩摩弁などはちんぷんかんぷん。制作者はリアリティを出したかったのだと思うが、映画は娯楽でもあるわけだから、多少方言は構わないが、わかり易さも考慮する配慮が必要ではないだろうか。
③制作者が注力したと思われる、関ヶ原の合戦のシーンだが、BGMが常に大音量で流れていて、これでは台詞回しが聞き取れない。せっかく、臨場感あふれる合戦シーンになっているのに、はっきり言って興ざめである。鍔迫り合いや、槍を合わせる音とか、馬の蹄の音などを活かした合戦シーンは考えなかったのだろうか。
追記 本作で失望された諸氏は、TBSでかつて制作されたドラマ『関ヶ原 三部作』を是非ご覧あるべし。原作にかなり忠実で、ド派手な合戦シーンはないかもしれないが、充分見応えがあり、奥行きのある秀作である。加藤剛、森繁久彌、三船敏郎、大友柳太朗、三國連太郎、杉村春子、宇野重吉、沢村貞子ほか、多士済済であり、その演技にグイグイ引き込まれてしまう。
感想「
関ケ原は原作を何度も読んでいて、CMで上映されるのをみて、あの長い小説をどのようにやるのかと、たのしみにしていました。
感想から言うと、演出や戦闘シーンは割と迫力があって、部隊ごとのぶつかり合いは面白かったです。関ケ原という地域に15万の人間がぶつかったようなシーンはないので、そのあたりは見れませんが、ここ10年あまりの NHKの大河の 少人数の駆けあい で済ますような表現ではありませんでした。
原作を無視して、恋愛表現を思いっきり取り入れて、拍子抜けする作品が多い中で、そのようなシーンもだいぶ抑えてあり、目障りになることもなく まだ良かったと思います。
ただ、原作が文庫で上中下の三冊の作品なので、映画では登場人物の感情や思いが、ほとんど表現できなく、時間的な流れも判りずらく、見てる途中で「こりゃ詳しくない人じゃ内容は楽しめないだろうな」と思っていました。
原作では、登場人物がおおく、それぞれに司馬さんの皮肉と面白みが入っていて、それぞれに人間くさいところが面白いのですが、映画では、二・三人の主要メンバーに それが少し表現されているだけなので、どうしても2時間程度では省かれてしまっています。
私はどうしても原作表現が好きで、原作と映画の差で評価をする者なので、かなり偏ってしまいますが、映像作品として楽しめました。
人に勧める作品かというと、原作を読んでくれる人。かなり限定した人にしか進められないと思っています(周りに勧めれる人いないので)
期待が高かっただけに…
面白い
日本史に詳しい人なら凄く面白い作品だと思う。他の関ヶ原を舞台にした作品よりも濃いし、合戦以外の所でも凄く見所があった。逆に日本史がわからない人には訳が分からず意味不明な映画だったのではないかと思う。最低でも原作読むか信長の野望シリーズを常にやってないと初心者には厳しい作品。2時間ちょいに関ヶ原を詰め込んだために退け口や伏見の戦いとか他にも端折ってるところもあるし…。本来なら3部作ぐらいで8時間くらい使ってガッツリ作って欲しかったかな。有村架純不要論あるみたいだけど、映画はエンターテイメントなのだからその中に華は必要かと思われ。男ばかりのむさ苦しい映画なんか2時間耐えられません…!しかも、忍者の動きとか派手になりすぎないように注意して上手く演じていたと思う。あと親兄弟殺された不幸顔が非常にそそる!典型的な日本顔の美女でナイス配役だと思った。
評価低い人は何が不満なのかな…と考える。合戦だって迫力あったよ。最近流行ってる少人数合戦なんかよりもよほど良い。
この映画がダメなら他のどの時代劇が良かったのか教えて欲しい。戦国を舞台にした時代劇はほとんど観てるから言えるけど、その中でもやはりこの映画は良い!
いまいち
恋愛パート要りますか?
タイトルなし(ネタバレ)
やはり全三巻もの小説を二時間弱の映画にまとめるのは無理があったようで、
色々端折られまくってダイジェスト版といった感じに仕上がってます。
各役者さんの演技は良いけれど三成と家康、左近と吉継辺りを除く
その他武将たちは、主要人物である筈の宇喜多も小西も、他の皆様方も悉く空気です。
群像劇としても面白い関ヶ原の戦いという題材の魅力が、完全に死んでます。
更に肝心の合戦シーンはミクロな視点でばかり描かれており、
小早川の裏切りがどう影響したのか、とかが非常に分かり難い。
狭い場所での乱闘ばかりでどっちがどっちの軍なのかもよく分からず。
これ、話が飛び飛びなのと描写が拙いせいで、予備知識が無い人は全く意味が分からないんじゃないかと。
あとは音声ですね。マジで何言ってるか分からないシーンが多いです。
鑑賞中、耳悪くなったのかなと不安になったんですが同じ意見の方が多くて安心しました(笑)
日本語なのに字幕欲しかったです。
どこかコミカルながらも憎らしく、それでいて貫禄ある家康だけは見事でした。
が、それ以外は全く印象に残ってません。
期待していただけに非常に残念な作品でした。
大事な場面があれやこれや削られ、感情移入できるはずの場面が淡白にされ・・・
明らかに尺が足りてないのに、冒頭の司馬遼太郎の語りとか、
赤耳の家康襲撃とか、どうでもいいとこに時間を割いてるのも何だかなぁ・・・。
聞こえませ〰ん!
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