LEGACY TIMEのレビュー・感想・評価
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男「ただいま」女「おかえり(万感の思い)」
2016年公開作品
福島拓哉監督作品脚本作品初鑑賞
37分ショートムービー
低予算SF
あらすじ
2012年12月から世界中でどんどん人が消える話
今では99%の人々が消えた世界
首が左に曲がりすぐに戻ると10秒後に消える
主人公の男は未来から来たことを思い出す
突然砂浜
消えた男と再会
過去に戻る
今度は三島だけが消える
渋谷?で再開する三島とユイ
「なぜ?」「理由は?」「ありえない」「若いな」『愛のイナズマ』に登場した三浦貴大演じる助監督の荒川が怒りを露わにしそうなシュールな作品
なぜ消えるのか
なぜ元に戻ったのか
それは福島監督にとってはどうでも良いことなのかもしれない
彼にとって表現したい重要なことは少なくともそこじゃない
チープなSFはそれを表現するための手段に過ぎない
だが監督が何を伝えたかったのかそれがよくわからない
彼からすればそれでも良いのかもしれない
中野が濡れ場で惜しみなくヌードになる
あまり可愛いとか美人なタイプではない
芝居が上手い方でもない
でも取り組む姿勢は買いたい
彼女は真面目だ
逆にリアル
生々しい
福山雅治のルックスと比較するとかなり現実的といえる
あまり人知れずひっそりと改名した
乃維(のい)
なぜ?
それもまたどうでも良いことなのかもしれない
配役
未来から来たことを思い出すもそれ以外思い出せない三島に高橋卓郎
幼い娘が消え失意のどん底に落ち三島と知り合い何度も肉体関係を結ぶマキに中野未穂(現・中野乃維)
消えてしまう三島の婚約者のユイに稲村梓
スーパーで連れの女が消え自分自身も消え再び三島の前に現れ拳銃自殺をする安斉に園部貴一
となりのkantoku
当サイトで映画チェックしていて、この作品をみつけた。SFだということと、時間が短いということ。そして、多分後にDVDに出ないだろうということで、鑑賞を決めた。時間とお金を掛けて映画観に行っても結局レンタルDVDが出るのならばほんとに自分の行為に意味が無くなる。そんな歯痒さからのカウンターだ。
しかし。。。 アイデアはよかった。掴みは申し分ない。ただ、そこからの広がりがいかんせん足りなさ過ぎ。ストーリーの原作はあるのか、それともオリジナル脚本なのかは分からないが、そこからの冗長は苦しく、結局、フリの回収もあやふや。繋がるような繋がらないような曖昧さに陥れられる。
何故人が消える原因が解明できているのに対策が講じられていないのか、人がいなくなっているのに、インフラ供給が保たれているのか、スーパーの豊富な品揃えとそのエクスキューズの貧困さ、アナザーワールド的オチは構わないがそれを裏付ける綿密な伏線の皆無、主人公の唐突な未来人というアイデンティティの目覚め、その意味が何も作品に影響を及ぼさないこと、etc。。。
決してナンパなどしたことがない臆病な自分が、生まれて初めて近くにいた観客の女性に、作品の辻褄を訊いてしまった程の破壊力のあるグダグダ感な作品であった。結局、その女性も巧く説明できず、ハテナの記号が頭上でコサックダンスを踊っているようで、そのまま吞みに行きたかったが、仕事があったのでそのまま別れる羽目に。。。ザンネンw
ドラマとしては、深夜枠のフジテレビで放映したほうがしっくりくるような、上映時間的にもピッタリの作品なのだろう。
セックス描写が多いのは好感が持てる。確かにいつこの世からいなくなるか、その生存への固執の中での恐怖をセックスにより中和したいという願望は、信憑性を訴えていた。もっと激しく、血が出るほどの愛撫を望むのは自分だけ?w
女優の受け口顔といい、リアリティはこういうアングラ作品の醍醐味だろう。
『首をかしげるように傾けると、十秒後に消えて無くなる』 まるでビートたけしの癖が人類の破滅に直結しているなんていうアイデアは秀逸だったのだが・・・
ちなみに、上映前の待合場所で自分の横にいかにも業界人ぽい、バブル時代の髪型をした若作りのおじさんが座っていて、その後上映前に監督の挨拶のアナウンスの後に、あのおじさんが・・・
監督と知っていれば、話したかったのになぁ・・・
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