家族はつらいよ2のレビュー・感想・評価
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儲け役は蒼井優の演じる憲子さん
映画『家族はつらいよ2』を見て来ました。 山田監督作品らしく、安定感のある作品です。役者さんたちも、それぞれにハマった役どころで、安心して見ていられますない。何と言っても、儲け役は蒼井優の演じる憲子さんですね。それと、長男の嫁役の夏川結衣さんもいいですね。
前回は熟年離婚がテーマでしたが、今回は最近話題の高齢者の運転免許返上の話です。でも途中から下流老人の話も混じってきて、最終的には腰砕けになって次回へ持ち越しとなっています。少し残念です。
鰻重を頼むと、トラブルが発生してしまうという設定はこのシリーズのお馴染みになりそうですね。
つぶやきの面白さ
頑固ジジイ。って、どこにでもいそうなお爺様とその家族。
私は、皆さんがそれぞれ小さく呟く小言にクスクスきました(笑)
高齢者の運転の問題は難しい問題ですけど、この映画を見て笑って「よし、わしも返還するか!」ってなってくれればいいんですけどね。
文句を言い合えるのも仲のいい家族の証拠ですよね。免許返還ってことだけで家族が集まるんですもんね。
家族会議なんてしたことないので、ちょっとうらやましかったです。
人の死で笑うなんて不謹慎って思われる方もいらっしゃるかもしれないですが、私は素敵だなぁって思いました。
高齢化についての一級の作品
老いをめぐる複数の問題を取り上げているため,やや雑駁な出来になったと言えなくも無い。ただそうした完成度云々を超えて,高齢化が引き起こす諸問題を深刻なままに留めず,観客の笑いを取りながら泣かす山田洋次の実力は相当のもの。鑑賞後の余韻も,意外に明るい。また,蒼井優が健気な役どころで,ヴェリー・キュート! (^_^)/
高齢化について考えさせるエンタテインメントとして一級の作品と言っていいだろう。
さすがベテラン監督。
題材は老人問題や死の話なのにしっかり笑いになっているのはさすがな、山田監督。ポップなオープニングからググっと引き込まれてあっというまな2時間でした。
家族はつらいよ、題名どうり。
ひさびさに声出して笑いました。
ほのぼのとした家族コメディ
最初から最後までコメディタッチで、楽しく見ることができました。
爆笑するような大袈裟なものではなく、セリフやしぐさ、表情などにおかしさがふんだんに詰め込まれています。
しかし今作で取り上げているテーマは、一歩間違えば深刻で救いようのないものになってしまうものです。父親から免許を取り上げる問題は、老人を邪魔者扱いして家庭の中に居場所がなくなる暗い話を、わがままで自由気ままな振る舞いで笑いに変えています。仕事に失敗し、家族からも見放された老人は、悲惨な最期を迎えるところを、平田一家のドタバタで笑いと感動で人生を締めくくることができました。
それぞれの人物は、キャラクター設定もよくできていると思いましたが、コメディだからか底が浅いのが気になりました。
ぜんぜん愉快な気分になれず。
仕事で車に乗る身としてまず言おう、自信過剰のくせに実は相当にへたくそな高齢者の運転ほど、社会と家族に迷惑なものはない!!
コメディとして笑えるならいいが、全然笑えない。だから「リアル家族はつらいよ」爺さんがずっと許せななかった。せめて寅さんのように茶目っ気や憎めない愛嬌があるならまだしも、威張ってるだけだから観るに耐えない。
家族の心配を一切聞こうともせず、それどころか嫁などにストレスを与えるばかり。それでいて自分は色ボケのええカッコしい。そんな我欲を押し通す頑固爺さんの、いかに不愉快なことか。
そうなると、この家族たちの人の好さにかえって苛立ちさえ感じ始める。こんな爺さん放っておくなよ、と。
監督、あなたなにか勘違いしてませんか?
これは喜劇じゃなくて悲劇です。
ただのコメディにあらず!
もうとにかく最初から最後まで笑わせてもらいました。
人の生死が話の中心のはずなのに、あまり湿っぽくならず、ずっと笑いっぱなしかと思いきや、所々涙するシーンも有りで文句なしに最高に楽しめた映画でした。
私的には、大家さんの奥さんの言葉が胸に突き刺さりました。
家族ある身の幸福
100席のシアターを独占して鑑賞。前作は観ていませんがそれなりに笑えた。特に同窓生が亡くなってからの展開が面白く、蒼井優さんの存在が良い。そして家族ある身の幸福を感じた。
2017-70
安定の面白さ
前作の「家族はつらいよ」と、その前の「東京家族」も、ルーツは小津安次郎監督の「東京物語」にある。
「東京物語」も「東京家族」も家族のありようをテーマにした意外に重い作品で、考えさせられるところが多かった。「東京家族」では、妻を亡くして独り暮らしになった父を兄弟夫婦の誰が引き取るのかが問題となる。父への愛情も感謝の気持ちもあるが、老人の我儘に対する嫌悪もある。引き取るとなればそれなりの経済的負担もある。かといって引き取らなければ、引き取らなかった負い目や罪悪感が生じる。兄弟たちも悩むが、父も悩む。
本作品は、そういった重苦しさを笑い飛ばす意図で作られたと思われる。西村雅彦の行動を中心に、映画の至る所に笑いのシーンが散らばっていて、映画館ではたびたび笑い声が上がっていた。笑いの中心的な構図は、既存の権威を虚仮にするものだ。警官が死体を見て動転したり、会社人間の長男が非常識な失敗をするのを笑う。
笑いの構造が明らかになるにつれ、これは単なる喜劇ではないぞと思い直して見ていると、橋爪功演じる家長の平山周造が、同級生について思いの丈を述べる。ネタバレになるので明かせないが、聞いている家族の誰もが息をのむ名台詞だ。
周造が言いたいことは平易な表現で、誰もが理解できる。庶民は世の役に立ち、家族の役に立ち、できれば自分も幸せな思いができるように懸命に生きている。名もない平凡な生き方だが、そういう生き方は世の中から肯定されなければならない。そう、断じて否定されてはならないのだ。
山田洋次監督の庶民への愛がひしひしと伝わる愛すべき作品である。
お気に入り!
前作をDVDで観たところ、「ふふ」くらいの笑いしかなかったので、続編を劇場で鑑賞する気はありませんでした。が…時間の都合で母と鑑賞。
感想、面白かった!!!!
前作はあまり笑わなかった私も笑いました!!
しかし、死があるためにちょっと重いシーンもあり。それなのにそんなシーンの中にも笑いを入れてくる…。初めて、映画を見て泣きながら笑いました。すごいなぁこの作品
明るさが強いので惑わされちゃいますが、ブラックコメディがてんこもりな感じがします。これが洋画だったら、あったかい笑いではなくただのブラックコメディになってたんだろうなぁ。やっぱり邦画って好きです。山田洋次監督ならではですね。
最後に。妻夫木聡と蒼井優がすごく好きです。良い夫婦なんだよな〜
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